横浜美術館で著名人が選ぶコレクション展-荒木経惟さんら

明治期の雑誌口絵(木版画)を撮影した荒木経惟さんの撮り下ろし作品

明治期の雑誌口絵(木版画)を撮影した荒木経惟さんの撮り下ろし作品

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 横浜美術館(横浜市西区みなとみらい、TEL 045-221-0300)で6月20日より、写真家の荒木経惟さんら著名人4人をキュレーターに迎えコレクション展が開催されている。横浜美術館の所蔵作品を広く紹介し、魅力をアピールする。

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 同展は「茂木健一郎・はな・角田光代・荒木経惟 4人が創る『わたしの美術館』展-とっておきの横浜美術館コレクション-」と題して、横浜出身のタレント・はなさんや、作家・角田光代さん、脳科学者・茂木健一郎さん、写真家・荒木経惟さんの4人が参加。同美術館の所蔵作品9,500点からそれぞれの視点で選び紹介する。そのほか、市民代表として中田宏横浜市長も参加している。

 茂木さんは感覚の持つ質感をキーワードにフランシス・ベーコンや松井冬子さんらの作品を通して脳と心の関係を、仏教美術に造詣の深いはなさんは仏像の写真や版画、日常生活で眺めたい作品を紹介する。そのほか、角田さんは「光」をテーマに作品を選び、関連した書き下ろしの物語を作品と共に展示。荒木さんは「模写・複写・盗作」をキーワードに屏風や掛け軸の紹介のほか、明治期の雑誌口絵(木版画)を被写体に、描かれている女性の表情に注目して作品を撮り下ろした。

 初日は会場にキュレーターとして参加した5人が登場。はなさんは「横浜美術館は大学時代、仏像の勉強をしによく訪れた。今回参加できて光栄」と話し、荒木さんは「今まで陽の目を見なかった作品を積極的に紹介する。あらゆる作品が持つすばらしさを伝えたい」と抱負を語った。同館については美術評論家としても活躍する茂木さんが「今回所蔵作品を見て、たくさんのよい作品があることを知った。これからもいい美術館としての範を示してほしい」と期待を寄せた。

 期間中、茂木さんや、はなさんによるトークショーを開催。そのほか、荒木さんはモデルを公募し「アラーキーの横浜美人100人撮り!」、角田さんは作品からイメージする物語を募集する「作品からのお話作り」コンクールを実施する。

 開館時間は10時~18時(金曜は20時まで)。木曜休館。観覧料は一般=900円、大学・高校生600円、中学生=300円。同展は8月17日まで。

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