今年9月に開催されるアートフェスティバル「黄金町バザール」に向けて6月21日、中区日ノ出町でプレイベントが行われた。今後も本番に向けてフェスティバルを広くアピールしようと、さまざまなイベントが予定されている。
「黄金町バザール」はかつて特殊飲食店が多数立地していた中区初音町、黄金町、日ノ出町周辺を「文化芸術のまち」として再生させようと、地元住民や大学、横浜市などが共同で企画したもの。9月11日から約2カ月半にわたって京浜急行日ノ出町~黄金町駅の高架下に2カ所のアートスペースを設けるほか、空き店舗などを利用して約20カ所を拠点に開催。ショップ約10軒が期間限定で出店するほか、約10組のアーティストがパフォーマンスを披露する。
今回行われたプレイベントは、フェスティバルにも参加するグラフィックデザイナーやアニメーション作家らからなるユニット「バウミミ」のワークショップ。3コマ目まで描かれた漫画に、4コマ目のオチを参加者が付け加えるもので、ホームパーティー形式で行われた。会場には手作りの料理や飲み物も用意され、参加した約20人はアットホームな雰囲気の中イベントを楽しんだ。
同イベントを企画した黄金町バザール実行委員会の平野真弓さんは「一時的なお祭りにしないようフェスティバル終了後も街の再生に向けて活動を継続してきたい。そのためにも広くプロジェクトを理解してもらえるよう事前イベントも積極的に開催する予定」と話す。
6月28日・29日には、参加者がその場で茶碗を焼いてお茶会を楽しむ屋台カフェ「野点(のだて)」を展開するアーティストきむらとしろうじんじんさんの「散歩大会」を開催する。フェスティバルでも同様のパフォーマンスを行う予定で、今回は参加者とともに黄金町から野毛や伊勢佐木町をまわり、会場となる場所を探す。開催時間は10時~18時。参加無料。
黄金町バザール黄金町バザール あっとホームパーティ(ヨコハマアートチャンネル)初黄・日ノ出町地区でアートフェスティバル-来年9月開催へ(ヨコハマ経済新聞)黄金町周辺「生活環境改善」ワークショップ-マップ作成も(ヨコハマ経済新聞)横浜・黄金町の特殊飲食店跡がキャンパスに-横浜市大が運営(ヨコハマ経済新聞)かつての風俗エリアも今は昔…再生へ向け動き始めた黄金町の「現在」(ヨコハマ経済新聞)