横浜市まちづくり調整局は6月30日、昭和30年代の横浜市の地図をデジタル化した「横浜市三千分一地形図」をウェブサイトで公開した。昨年3月に公開した昭和初期版の第2弾。
公開した「横浜市三千分一地形図」は、1954年(昭和29年)~1965年(昭和40年)に空中写真測量により作成された、縮尺3,000分の1、東西3,000メートル、南北2,000メートルの地形図90枚で、当時の横浜市域をカバーしている。
地図で昭和30年代の関内駅周辺を見ると、首都高速の建設によって埋め立てられる以前の大岡川や路面電車の線路を見ることができる。現在、日本丸メモリアルパークとなっていて帆船日本丸が係留されているドック周辺は、まだ三菱重工の造船所として掲載されており、みなとみらい地区(1983年事業着工)がまだ造成されていないことなど、地域の変遷を知ることができる。
無償で使えるソフトウエア「Google Earth(グーグルアース)」がインストールされているパソコンでは、地形図を現在の横浜市の衛星・航空写真の上に重ね合わせて、透過度を変えながら見ることができる。
まちづくり調整局の入江佳久さんは、「第1弾に比べて、時代的にみてより身近に感じてもらえるのでは。特に団塊世代の方にとっては、生まれたところなどが地図で確認することができ、自分の歴史や地域の歴史を振り返る資料として楽しんでもらえると思う」と話す。
同地図は、サイトで公開するほか、横浜市中央図書館内横浜市史資料室で原寸大複製による閲覧、コピーも可能。
横浜市三千分一地形図(横浜市まちづくり調整局 都市計画課 GIS推進事業)横浜市史資料室Google Earth横浜市が昭和初期の地図をWEBで公開-Google Earthで表示可能(ヨコハマ経済新聞)