「黄金町映画祭」上映43作品が決定-CO2削減で中国に植林も

右から映画祭実行委員長の渡辺国寿さん、ジャック&ベティ支配人の梶原俊幸さん、カーボンフリーコンサルティングの池田陸郎さん

右から映画祭実行委員長の渡辺国寿さん、ジャック&ベティ支配人の梶原俊幸さん、カーボンフリーコンサルティングの池田陸郎さん

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 映画ファンが企画運営する「第1回 横浜 黄金町映画祭」が7月26日から8月1日までの7日間、「シネマ・ジャック&ベティ」(横浜市中区若葉町)で開催され、「海外が注目する日本の才能」「学生映画」「横浜名画」「黄金町映画」の4部門で合計43作品が上映される。

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 ロカルノ映画祭で審査員特別賞を受賞した河瀬直美監督の「垂乳女~TARACHIME~」、トリノ国際映画祭で長篇部門グランプリと観客賞を受賞した坪川拓史監督の「美式天然」などの海外映画祭で注目された作品や、東京芸術大大学院映像研究科(横浜市中区)の学生の作品、横浜にゆかりの深い作家・大佛次郎が文明開化後の横浜を描いた「霧笛」、菅原文太主演の「横浜暗黒街 マシンガンの竜」、林海象監督の「私立探偵濱マイクシリーズ」より「我が人生最悪の時」、中村高寛監督による「ヨコハマメリー」などが上映される。

 期間中、若手映画監督など10人が参加するシンポジウムや、横浜在住の写真家の森日出夫さん、作家の山崎洋子さん、中村高寛監督らが参加するトークショー、日本最初の洋画封切館オデヲン座など映画館がたくさんあった伊勢佐木町など横浜の街と映画を語るトーク、無声映画「港の日本娘」を弁士を迎えて上映する活弁付き上映会、伊勢佐木町や黄金町などの映画ロケ地のツアーなどさまざまなイベントが行われる。

 また、映画祭開催により排出される二酸化炭素の量を、使用する電気使用量などにより計算し、ブラジルの水力発電の排出権により同じ量の二酸化炭素を相殺するカーボンオフセットと、二酸化炭素を吸収する樹木の植木を行う、カーボンマイナスプロジェクト「GREEN30」を実施する。砂漠の拡大や黄砂流出が社会問題になっている中国内蒙古地区の「黄金の映画の森」と名付けた地域に植林し、30年間にわたり中国現地政府と共に管理するという。

 映画祭実行委員長でフリーライターの渡辺国寿さんは「横浜の一時代を築いたこの街で映画を通して横浜の魅力に触れてもらいたい。横浜に拠点を置き、環境コンサルティングを行っているカーボンフリーコンサルティング社を通じて、黄金町映画祭で排出される量に加えてさらに30パーセントに相当する二酸化炭素を吸収する植林も実施し、合計130パーセントのカーボンマイナスを実現します」と話している。

 チケットは前売り券=1,000円、当日券=1,200円(学生・シニア各200円引)、中高生=500円(当日)。パスポートチケット=8,000円(期間中有効)。イベントには各イベント前後の上映作品の入場券で参加できる。

横浜 黄金町映画祭カーボンフリーコンサルティング黄金町バザールの概要発表-京急高架下に建設中の会場を公開(ヨコハマ経済新聞)ジャック&ベティで「黄金町映画祭」初開催-国内作品中心に(ヨコハマ経済新聞)

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