国際美術展覧会「横浜トリエンナーレ」の関連企画としてアーティストの日比野克彦さんによるアートプロジェクト「THE SEEDS TRIP」が8月より山下ふ頭で開催される。段ボール製の船5艘(そう)を3カ月半にわたり制作する予定で、現在制作ボランティアを募集している。
作品は「種は船」造船プロジェクトと題して、実際に乗ることができる船を、船体側面の制作、デッキ、キャビンの取り付け、船体のカラーリングなど日比野さんとともにボランティアが参加して制作するもの。
2009年の横浜開港150周年記念テーマイベントアートプロデューサーも務める日比野さんは、市内各地で段ダンボール船150艘の制作や、本物の船でのペイントなどの取り組みにより、開港150周年をPRするとともに、市民参画による協働事業を推進している。今回のイベントも「横浜トリエンナーレ」だけでなく開港150周年も盛り上げようとプレイベントとして行われる。
日比野さんは「種は人々をまだ見ぬ土地へ誘い、乗り物のようである。種は『人々の想い』をつなげ、海の向こうの知らないところへ向かう船のようである。種の船に乗ってみたい。種の中での時間を過ごしてみたい。そこには今の時間にはないものがあるはずだ」とイベントについてコメントを寄せている。
制作期間は8月14日~11月30日(8月中は毎日、9月以降は土曜、日曜、祝日のみ)。対象は高校生以上の人。7月26日には横浜市開港記念会館で事前説明会が開催される。募集締め切りは7月31日まで。
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