映像フェスティバル「ヨコハマEIZONE(エイゾーン)2008」が7月24日より、横浜赤レンガ倉庫(横浜市中区新港)など市内6カ所で始まった。デジタル映像とアート作品を中心に最先端の映像表現を紹介するイベントで、開催は今年で3回目。主催は横浜市、NHK横浜放送局など4団体。
同フェスティバルは、創造的産業の中で高い成長が期待できる映像文化産業や教育機関の集積を目指し横浜市が推進する「映像文化都市づくり」の一環として開催されるもの。横浜赤レンガ倉庫をはじめ、東京藝術大学大学院映像研究科の校舎や、クリエーター、創造企業の拠点「ZAIM」など横浜らしい都市景観を生かし、エンタテインメント、アート、テクノロジーなどを切り口に、多彩な作品を展示、上映する。そのほか、トークショーや体験型イベントなども行われる。昨年は約3万5,000人が来場した。
今年は、メーン会場となる赤レンガ倉庫に昨年に比べて約20団体多い55団体が出展。横浜を拠点とするアニメーションディレクター伊藤有壱さんによるスタジオ「I.TOON」やクリエーター活動支援を展開するアート中間支援NPO「クリエイティブクラスター」のほか、アートユニット「明和電機」、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなどを手掛けた映像制作会社「ロボット」などが出展する。また、押井守さん、今敏さんら有名アニメーション・クリエーターの作品を紹介するテレビ番組「アニ*クリ15」(NHK)やデジタルアーティストの登竜門として知られる番組「デジタル・スタジアム」(NHK-BS2)の公開収録が行われる。また、ZAIMでは映像編集や、アニメーション制作、粘土を使ったクレイアニメのワークショップが開催される。
野田由美子横浜副市長は「今回は学生など若手の作品紹介に力を入れ、第一線で活躍しているアーティストと競演することで互いに刺激し合い、さらにパワーアップしている。2009年の開港150周年に向けてのプレイベントとも位置づけ、映像文化都市を周知させ、多くの方に雰囲気を味わってもらい」と話す。
横浜赤レンガ倉庫の開催時間は11時~20時(最終日は18時まで)。入場無料。7月29日まで。
ヨコハマEIZONE2008I.TOONアニメーションスタジオクリエイティブクラスターZAIMで最新テクノロジーアート展-16団体がアート家電など発表(ヨコハマ経済新聞)「映像文化都市」構想の今後を占うデジタル映像とアートの祭典「ヨコハマEIZONE」(ヨコハマ経済新聞)