みなとみらい地区43街区に9月13日、工事用仮囲いの壁面を利用した巨大アートが出現した。「WALL ART COMPETITION」と題して若手アーティストの育成や地域の活性化を目的に分譲・賃貸マンションの開発を手掛けるモリモトが企業CSR活動の一環として企画したもので、学生らが描いた幅約10メートル、高さ約2.5メートルの作品が披露されている。
巨大アートは、東京藝術大学、武蔵野美術大学、多摩美術大学、京都造形芸術大学、東京造形大学、神奈川大学の学生とOBが「みらいへの記憶~記憶に残る未来のアートとは~」をテーマにそれぞれ描いた7作品。デジタルデザインをプリンターで出力し、壁面に貼付している。同プロジェクトのディレクターを担当するのは、2001年の横浜トリエンナーレでインターコンチネンタルホテルに全長約50メートルの巨大バッタの作品を設置した現代美術作家の椿昇さん。現在、一般からの投票を受け付けており、主催のモリモトや関係者で構成する審査員の評価とあわせてグランプリを決定する。
展示期間は12月7日まで。投票は「WALL ART COMPETITION」サイトから。
モリモトは、みなとみらい大通りといちょう通りに面した敷地面積約7,800平方メートルの同地区に、地上17階、地下2階、高さ約86メートルの事務所と商業施設が入居するオフィスビルの建設を進めており、2010年2月に完成の予定。同じく43街区の隣接するエリアには、CSKグループが地上32階地下2階、高さ155メートルの本社ビルを2012年の完成を目指して建設中。