BankART Studio NYK(横浜市中区海岸通)で9月26日、BankART1929が展開している写真収集プロジェクト「開港5都市モボ・モガを探せ!」に関連してシンポジウムが開催される。
同プロジェクトは、1920年代から戦前に「モダンボーイ」「モダンガール」略して「モボ・モガ」と呼ばれていた流行を捉えた最先端の若者たちの写真を収集するもので、地域の新しいネットワークを築き、先人たちの経験を学ぼうと企画された。横浜を起点に2004年からスタートし、現在は開港5都市に拡大。今後は2009年に迎える開港150周年に向けて5都市の姉妹都市となる上海やサンディエゴなどへの展開や、プロジェクトをまとめた本の出版も計画されている。
シンポジウムにはプロジェクトに関わる津田基さん(はこだてフォトアーカイブス)、丹治嘉彦さん(新潟大学准教授)、森下明彦さん(神戸芸術工科大学教授)、藤城かおるさん(アーティスト・長崎)、倉石信乃さん(明治大学准教授・元横浜美術館学芸員)が参加。プロジェクトの持つ意味や今後の展開についてディスカッションする。また、現在、みなとみらい線馬車道駅コンコースでは写真展も開催している。
同プロジェクトを担当するBankART1929の渡邉曜さんは「地域によって特徴ある写真が集まり5都市の街並み、風俗に触れることができる展覧会となった。また、シンポジウムでは途中段階にあるこのプロジェクトの今後の展開を踏まえ各都市で築かれているネットワークについて現場の意見を交換したい」と話す。
会場はBankART Studio NYK内のカフェ併設ギャラリー「BankART Mini」。開催時間は18時~20時(終了後交流会あり)。入場無料(交流会参加費は500円)。