舞台芸術創造拠点「急な坂スタジオ」(横浜市西区老松町 TEL:045-250-5388)は10月29日、山下町に2010年度にオープン予定の県立ホール「神奈川芸術劇場」に関するトークイベント「横浜を巡る舞台未来図<神奈川芸術劇場のこと>」を開催する。県と横浜市から担当者を招いて同ホールが横浜の舞台芸術分野へ与える影響などを考える。
神奈川芸術劇場はNHK横浜放送局との合築施設で地上10階地下1階建てで、高さは約50メートル(NHKアンテナタワーを含めると約110メートル)。高機能な舞台機構と照明・音響システムに加え、客席に「床昇降システム」を導入し、客席数900~1300席の客席可変型のホールをメーンに、小劇場・稽古場となる大スタジオ(約400平方メートル)、稽古場・催事場として使用できる中スタジオ(約230平方メートル)と2つの小スタジオ(約140平方メートル)を備える。
トークイベントでは眞野純さん(神奈川芸術文化財団・神奈川芸術劇場開設準備室長)と川口良一さん(横浜市開港150周年・創造都市事業本部長)を迎え、さまざまな試みに対応できるスタジオ群を備えた、舞台芸術専門劇場の誕生について、「横浜の舞台芸術シーンに何をもたらすのか」や「市と県という行政の横断的な都市文化政策は本当に可能なのか」などのテーマについてセッションする。
急な坂スタジオの里見有祐さんは「私たち舞台関係者は、新ホールの誕生で、横浜の舞台シーンがより盛り上がることを期待している。今回のイベントでは、顔の見える距離で行政の担当者に新ホールに対する思いや、現状を語ってもらう」と話す。
会場は急な坂スタジオ。開催時間は19時~。参加費=1,000円(1ドリンク付)。