現代美術の国際展「横浜トリエンナーレ2008」の来場者数が、開幕から約1カ月半となる11月9日に20万人を突破し、早くも前回展の来場者数を上回った。
20万人目の来場となったのは神奈川県藤沢市在住の坂井さん夫妻。建築関係の仕事に就く夫の益太郎さんは、美大出身で現代アートへの興味から今回のトリエンナーレを楽しみにしていたという。また妻の基世さんは「9月に結婚したばかりで、なんだかおめでたいことが続いてうれしい。あまり、展覧会にいく機会は少ないのですが、これを機にいろいろ行きたい」と感想を語った。20万人突破を祝い駆けつけた同展総合ディレクターの水沢勉さんは「今回はリングドームやHBOXなど建築家が手がけた作品もたくさんある。三溪園もすばらしいところ。ぜひ行ってください」と展覧会の魅力をアピールした。
11月10日~同14日には20万人突破記念キャンペーンも実施する。メーン会場のひとつ「新港ピア」で各日10時より、チケットを購入した人(チケットパックや前売り券の引き換えでも可・団体券不可)先着50人にトリエンナーレグッズが進呈される。
同展の広報担当者は「最終日の11月30日にはオノ・ヨーコさんのパフォーマンスも予定されており、閉幕までさらなる集客に向けて展覧会をPRしていきたい。30万人突破できれば」と期待を寄せている。
開催期間は11月30日まで。入場料は一般=1,800円、大学生=1,300円、高校生=700円。チケットは会期中2日間有効(連続しない日も可)。
そのほか、関連イベントとして「BankART 1929」が行ってきた活動を紹介する総合展覧会「BankART Life II」や、アートフェスティバル「黄金町バザール」などが市内各所で展開されている。
横浜トリエンナーレは、2001年から始まった現代美術の国際展。トリエンナーレとは3年に1度開催される美術展のことで、当初第2回は2004の開催を予定していたが、資金難や会場の都合などで2005年の開催となった。2005年の総入場者数は、189,568人。