シネマ・ジャック&ベティ(横浜市中区若葉町、TEL 045-243-9800)は1月24日より、中国・香港の映画を上映する「中国映画の全貌 in 横浜黄金町」を開催する。
同映画祭は、中国文化を伝えることを目的に、急激に経済発展する中国が抱えるさまざまな側面を映し出した作品など新旧の中国映画24本を紹介するもの。中国の旧暦の正月「春節」にあわせ開催される。
上映作品は、天安門事件を描き中国で上映禁止となった「天安門、恋人たち」(ロウ・イエ監督)や、中国の教育政策の矛盾をあぶりだした作品「小さな赤い花」(チャン・ユアン監督)などの新作のほか、文化革命直後の中国を熱狂させた日本映画「君よ憤怒の河を渉れ」(佐藤純彌監督、1976年)、中華人民共和国建国30周年を記念して制作された上海アニメ「ナーザの大暴れ」(ワン・シューチェン、イエン・ティンシエン監督、1979年)などの名作を上映する。
映画祭関連企画として、映画館1階カフェで「横浜名物!帽子おじさんが歩く中華街写真展」を開催するほか、中国雑貨の販売、ピンポン大会、春節にちなんだ料理を楽しむ「中華パーティー」などが予定されている。
同映画館支配人の梶原俊幸さんは「中国映画の特集はジャック&ベティでは恒例の人気企画。横浜には日本最大級の中華街があり、この横浜で開港150周年の年にやることこそ意義があると思います。約1カ月開催する今回の特集では、新旧の作品を通じて中国の大きなうねり、はらんでいる問題を描く映画作家の心を見ていただきたい。映画を通してみなさんに中国文化に触れていただけたら嬉しいです」と話す。
チケットは新作一般=1,500円。大・高=1,200円。小中・シニア=1,000円。旧作2本立て一般=1,500円。大・高=1,200円。小中・シニア=1,000円。前売り1回券=1,200円。4回券=4,000円。開催は2月20日まで。