協同組合元町SS会は2月1日から、授乳スペースとオムツ替えベッドを備えた子育て支援専用バス「ポペッツタウン号」を「横浜元町ショッピングストリート」の駐車スペースに設置、運用を開始する。スタートに先立ち1月31日には、中田宏市長らも参加し、お披露目が行われた。
車はキャンピングカー仕様のマイクロバス。約1,000万円をかけて授乳・オムツ交換専用車両として必要な改造を行った。車内には、授乳スペース2室・オムツ替え2ベッドを設けた。粉ミルク用のお湯を無料で提供するほか、中区の保育ボランティア団体「かざくるまの会」スタッフが常駐し、利用者からの簡易な育児相談にも応じる。
今後原則として、土・日・祝日の歩行者天国の時間帯(12時から18時まで)に、元町通りの駐車スペースに設置し、子育て中の家庭をサポートしていく。横浜市によると、空き店舗などでなく車両による子育て支援スペースの常設は全国初という。
元町SS会は「ポペッツタウン」の導入ともに、横浜市の「ハマハグ」の趣旨に賛同し、協賛することになったという。元町同会理事長の三藤達男さんは「以前からお客さまより、商店街にオムツ替えや授乳ができる設備が欲しいという声がありました。お子さん連れが沢山見られる通りにしていきたい」と話している。
お披露目の会で中田宏市長は「いま、横浜は子育て支援に全力をあげて取り組んでいます。今回のケースは民間団体と企業、市が取り組んだ日本初の試みです。子連れで立ち寄りにくいと思っていた方々にも来て頂き、商店街の売り上げも上がっていくことを期待しています」と子育て支援バスの導入に期待を寄せた。
ハマハグは、小学生以下の子どもがいる家庭や妊娠中の女性が、事業に協賛する店舗・施設で登録証を見せると、子育てを応援するさまざまなサービスを受けられるしくみ。横浜市内に在住・在勤でなくても利用できる(サービス利用には無料利用登録が必要)。