横浜の都心臨海部の街中でミツバチを育てる「HAMA Boom Boom! Project」が始動している。
同プロジェクトは、都市の街中でミツバチを育て、採蜜したハチミツを地域ゆかりの商品へ活用するもの。プロジェクトから自然や環境を意識するきっかけとなり、人と人とのつながりを広げて行くことを目的に、銀座や品川などでも実施している。
横浜でのプロジェクトは、昨年9月から11月末まで、BankART studio NYK(横浜市中区海岸通3、TEL 045-663-4677) 屋上で行われていたアート展示「ルーフトップパラダイス」内での「ミツバチ養蜂(ようほう)」としてスタート。横浜を舞台に新しい構想計画や空間政策を立案する「UDCY(横浜アーバンデザイン研究機構)」のパイロット事業として運営が始まった。ミツバチたちが近隣の野毛山公園、横浜公園、山下公園などに生育している樹木からハチミツを取ってくることで、街の緑が資源である事に気がつくという。展示が終わっても、約2万匹のミツバチ達が、活動期である3月~6月にむけ、越冬しながら生息している。
また、BankART studio NYKのほかに、中区北仲通の帝蚕倉庫跡地エリアにある「北仲BRICK」内にも巣箱が設置されている。今後は、横浜開港150周年記念テーマイベント「開国・開港Y150」のヒルサイド地区でもプロジェクトを展開する計画。採蜜したハチミツは地元企業と提携し、横浜ブランドの商品とすることを検討しており、現在は横浜在住の養蜂家の指導を受けたり、商品の企画や試験などを行っているという。
発案者で代表のalt都市環境研究所・岡田信行さんは「このプロジェクトの特徴は非常に間口が広いこと。環境の意識、ハチの巣のアーティスティックな感覚、食物連鎖や経済活動というように、学びや共感することが多い。どんな事からでも興味を持ってもらい、やりたい人にやりたい事をやって頂きたい」と話す。
同プロジェクトは2月7日、「HBBをもっと面白くするワークショップ パート2」と題し、今後の活動を考えるワークショップを開催する。会場はBankART studio NYKの2階ライブラリーで13時30分~17時。参加費=500円。参加希望者はメール(n-okada@pb3.so-net.ne.jp)で問い合わせを。