都内のホテルで2月5日、4月28日から9月27日まで開催される「開国博Y150」の記者発表が行われ、総合プロデューサーの小川巧記さんより「ベイサイドエリア」の最新イベントの内容が発表された。
Y150はじまりの森(新港地区8街区)には、日本初上陸となるフランスの「la Machine(ラ・マシン)」が手がける、高さ12メートルの機械仕掛けのクモ「ENEOS ラ・マシン」が登場する。
ラ・マシンはフランス・ナント市を拠点に「生命ある機械」によって街を劇場に変えるプロジェクトを世界各地で実施している、アーティスト、デザイナー、制作・技術スタッフ約50名によるスペクタクルアート劇団。
3月中にラ・マシンのスタッフ数十人が横浜市内に滞在し、クモの組み立てを開始。4月中旬には、「スペクタクルアート」を披露するという。今回のプロジェクトには、コンセプトに共感した新日本石油・ENEOSが協賛する。
小川プロデューサーは「公共性があって、意義のある会場でしかやらないラ・マシンが日本初、開国博Y150にやってきます。創造的な生き物であり、ウェブ社会を象徴するクモが横浜を舞台にどう動くのか、ご期待ください」と話した。
また、Y150トゥモローパーク(新港地区7街区)には、宇宙飛行士の向井千秋さんの監修で、会場の上空10メートルに直径20メートルの巨大バルーン「アースバルーン」を浮かべ、地球環境問題と人類の未来へ向けたメッセージを発信する映像と音と光のスペクタクルを会期中の夜間に展開する。演出は、ファッションデザイナーの滝沢直己さん、音楽監督に服部隆之さん、映像監督は西郡勲さん。
そのほか、「NISSAN Y150ドリームフロント&スーパーハイビジョンシアター」には、2009年夏に本社を横浜に移転する日産自動車が、「横浜発、『地球への思いやり活動』を世界へ」をテーマにした参加型展示を設ける。未来を創るこども達にメッセージを発信するパビリオン内を、電気自動車「ピボ2」が案内する。また、NHKが研究開発している、超高精細映像システムと立体マルチ音響による「スーパーハイビジョンシアター」には、現存するスーパーハイビジョンスクリーンとしては世界最大となる、スクリーンサイズ540インチ(横12×縦6.7メートル)や、画像解像度3,300万画素の22.2マルチチャンネルの音響システムを導入する。