横浜開港150周年を記念して、ウェブ上で市民から横浜の記録写真を集めるアーカイブ事業「みんなでつくる横濱写真アルバム-市民が記録した150年-」が3月2日にスタートする。
同事業は、企業や市民が所蔵している写真画像を、インターネットを通じて広く収集し、共有していくもの。横浜の歴史や文化、経済や産業、地域の発展、市民の生活文化などを写した写真を掘り起こし、有効な活用がなされる永続的なアーカイブ作りを目指している。個人のスナップから市史的意義のある写真まで、簡単な操作で閲覧・投稿ができ、画面上で共有できる。画像投稿とともに撮影日時、コメントなどが記入でき、キーワード検索で写真を探し出すこともできる。また、投稿された写真をもとに、8月に象の鼻地区で写真展の開催も予定されている。
主催する「横浜写真アーカイブ実行委員会」(小此木歌藏委員長)は2008年8月に発足。横浜商工会議所、横浜市開港150周年協会、横浜港振興協会、横浜市で構成される。写真の収集支援や広報などを、開港150周年の事業への市民参加を呼びかける「Y150プラットホーム推進委員会」(山崎洋子委員長)が担う。同実行委の小此木委員長は「150年という歴史を学び、感謝し、将来へ引き継いで行くことを考えています。家庭に眠っている写真を掘り起こし、150年という年を市民自らの形で迎えたいと思っています」と話す。
9月の投稿受付終了までの想定収集枚数は15,000枚。2月23日には、保土ヶ谷区のほどがや地区センターで、市民からの投稿を呼びかける「ほどがやフォーラム」を、また3月27日には、神奈川地区センターで「かながわフォーラム」を開催する。両日とも17時30分より20時まで、参加費は無料。
また、3月22日には、函館市や沖縄県、山梨県などでデジタルアーカイブ事業などに取り組む団体からゲストを招いて、記念シンポジウムを開催する予定。各フォーラムでは、写真の現物を持ち込むとその場でスキャニングできるコーナーを設ける。問い合わせは横浜写真アーカイブ実行委員会事務局(TEL 045-309-9944、平日10:00-17:00)へ。