日産自動車(東京都中央区)は3月12日、横浜赤レンガ倉庫広場で3月14日と15日に開催される「かながわ電気自動車(EV)フェスタ2009」に電気自動車の実験車両を出展すると発表した。
出展する電気自動車実験車両は、前輪駆動の車両で、80キロワットの新開発モーターとインバーターシステムを搭載し、居住空間を犠牲にすることなく、高性能のラミネート型リチウムイオンバッテリーを床下に配置している。
日産は、2010年度に横浜市などで電気自動車の先行販売を開始する予定。同社は横浜市と3月4日に、市が推進する「環境モデル都市」の実現に向けた共同計画「ヨコハマ モビリティ『プロジェクトZERO』」に合意し、みなとみらい地区に今秋完成する日産自動車の本社屋ビルや日産販売会社に充電設備を設置するなど、環境にやさしい電気自動車(EV)の普及に向けた取り組みを行っていく。
今回出展する実験車両は、電気自動車の各種性能を確認することを目的として試作したモデル。一般ユーザーの試乗はこのイベントが初となる。2010年度に発売する電気自動車は、専用にデザイン・設計された新型車となるとのこと。
イベントを主催する「かながわ電気自動車普及推進協議会」は、電気自動車の普及啓発活動や充電インフラ等について協議を進めており、イベントはその一環として開催される。日産は同協議会に委員として参加しており、今回のイベントでは電気自動車実験車両の出展のほか、リチウムイオンバッテリーのカットモデルを展示するブースを出展し、電気自動車の最新技術に触れる機会を提供する。