NPO法人BankART1929は4月より、BankART Studio NYK(横浜市中区海岸通3)で、2009年度「BankARTスクール 4-5月期」を開校している。
同スクールはBankART1929のプログラムの1つとして2004年4月に、美術、演劇、写真、建築、ダンスなどを学ぶスクールシリーズとして開講。これまでに実施した講座数は160、合計で2,400人以上が受講生として参加している。
4月~5月期は日曜を除く毎日開校する。月曜が能楽師の梅若猶彦さんによる「能ー形への従順と反抗」。20日から全8回。火曜はBankARTスクール校長の村田真さんの「古典に現代美術を読む」。ルネサンスから19世紀頃の美術から現代美術を読み取る講座。
水曜は横浜の郊外エリアに焦点をあてた「THE 横浜 part1」。昨年末の訪問式講座「出張BankARTスクール」に関連し、農業地区、工業地帯やニュータウン地区などがある市内18区それぞれの横浜を考察する。木曜はインタビューユニットのAAL(前田聖志さん・小川謙治さん)とNHK解説委員の中谷日出さんによる「アートの伝え方」講座。11月に開催する「ヨコハマ国際映像祭」のベースとなる講座で、9月からの後期も連続する。
金曜は神奈川県出身の美術家・原口典之さんのワークショップと対談で進める講座「社会と物質」。5月から6月に予定されている、同館の全スペース約3,000平方メートルを使った原口さんの展覧会「社会と物質」につなげていく。5月16日の舞踏家田中泯さんの公演や5月17日のトランペッター近藤等則さんの公演チケットなどが付く特典付き。土曜日は座学と訪問形式で進める「横濱迷宮学」。国道16号線で仕切られる、ダウンタウンエリアの野毛、寿町、黄金町などのエリアに特化した講座。同エリアのまちづくりに関わる方々やアートプロジェクトを展開する講師陣を迎える。
BankART1929代表の池田修さんは「水曜日の講座はマクロな観点から、土曜日はミクロの視点で横浜を見つめる内容になっているのが特徴的かと思います。いづれも小人数制。今後も秋の講座に向け、多彩な講座を企画します」と話す。
参加費は1講座基本的に全8回で15,000円。受講生にはBankARTショップでの買い物や、BankARTパブ・カフェの利用が割引となる特典付き。