横浜開港150周年を記念して、4月28日に開幕する「開国博Y150」の期間中、「運河パーク」(横浜市中区新港2-1)に、およそ2万株の花による「巨大花時計」が設置される。
花時計は、40×30メートルの楕円形で、海と波と空をイメージしたデザイン。太陽の光を受けてできる指針の影の位置で時刻を知らせる。設置する「運河パーク」は、日本丸メモリアルパークより新港地区につづく汽車道を通り抜けた場所に位置し、「開国博Y150」ベイサイドエリア会場や、商業施設「横浜ワールドポーターズ」、横浜国際船員センター「ナビオス横浜」の近くで、多くの観光客や市民が訪れる場所。
花時計の発案は、毎年4月8日を「花を贈る日」として位置づけ、花と緑があふれる美しい横浜をつくろうと市内企業の代表者らが設立した「花を贈る日」協議会(会長・高梨昌芳 タカナシ乳業代表取締役会長)。横浜青年会議所による「花時計プロジェクト」実行委員会(会長・徳增栄治 横浜青年会議所理事長)が準備を進めてきた。「開国博Y150」初日の4月28日に行われる「開花式」には、同協議会の名誉会長の中田宏横浜市長も出席する予定。
期間中の7月19日には、近隣の中学生が中心となり、小学生や幼稚園児が参加して、花の植え替え作業を行うほか、花の種プレゼントなども検討しているという。
4月18日と19日には、市内各所から集まったボランティア約40人により、ベコニアやマリーゴールドなど花の植え付けが行われた。作業に参加した泉区在住の20代の女性は「横浜は市民活動が本当に活発で楽しく、ボランティアの皆さんの熱意がいつも感じられます。たくさんの方に花時計を見ていただきたい」と話す。
花時計プロジェクト実行委員会の鈴木強さんは「横浜市民が一丸となって開港150周年をお祝いしたい。この花時計をシンボルとして、常に新しい文化を発信している横浜から、4月8日の『花を贈る日』を、バレンタインデーやクリスマスのように広めていきたいと考えています」と語る。
同委員会では、開期中に花の維持・管理、水やりなどに携わるボランティアを募集している。問い合わせは「花時計プロジェクト」実行委員会(TEL 045-671-7485)まで。