横浜市経済観光局は4月20日、2008年1月1日から12月31日までの横浜市の観光入込(いりこみ)客数が、過去最高の4,253万人に達したことを発表した。
観光入込客数は、市内の観光施設やホテル、観光交通機関や、横浜開港祭、国際花火大会、神奈川新聞花火大会、大道芸などのイベント会場など228カ所を対象に入場者数を合計したもの。2007年比で約146万人増加し、横浜博覧会が開催された1989年の4,019万人、昨年の4,107万人を越え、過去最高の観光入込客数となった。
観光施設は、前年に比べて約22万人(0.8%)の微減、市内観光バス、横浜港観光船、、ヘリ・クルージングなどの観光交通機関も13機関の合計で約11万人(5.5%)減少したが、イベント会場への来客は30万人以上を集めた「横浜トリエンナーレ2008」の開催や、一年を通じて集客力のあるイベントが多数行われたことなどから、約134万人(19.4%)増加。宿泊施設でも、2008年に3施設が新規開業し、客室数が500室以上増加したことなどにより、宿泊者数が約45万人(9.6%)増加し、宿泊率は、1969年の調査開始以来はじめて12%台となった。観光施設等の日帰り客も、前年比101万人増の約3,740万人(2.8%増)となった。
2009年は開国博Y150が開催されるほか、開港150周年に合わせて、象の鼻パークや、再整備していたマリンタワー、みなと博物館がオープンする。また、JR6社と横浜市、観光関連事業者などが一体となり、横浜を全国にPRする「横浜・神奈川デスティネーションキャンペーン」が行われる。横浜市では観光入込客数5,000万人を目標値としている。
同局の星崎雅代観光交流推進課長は、「2年連続で過去最高を更新している。これを足がかりに2009年の5,000万人達成を目指していきます。開国博Y150の開催に合わせ、5月からディスティネーション・キャンペーンのポスターが全国3,000の駅に掲出されたり、TVでCMが流れるなど、今年は絶好の機会。旅の目的地としての横浜をアピールしていきたい」と話している。