4月28日にスタートする「開国博Y150」の開催に先立ち、市民や報道関係者を招いて、ベイサイドエリア会場の内覧会が4月23日に開催された。
「開国博Y150」は、みなとみらい地区を中心とする「ベイサイドエリア」(4月28日~9月27日)、横浜駅周辺から山下・山手地区で広「マザーポートエリア」(2009年末まで)、よこはま動物園ズーラシア隣接地区の「ヒルサイドエリア」(7月4日~9月27日)の3つのエリアで開催。
会期153日中に見込んでいる観客動員数は、ベイサイドエリア450万人、ヒルサイドエリア50万人で、合計500万人。ゴールデンウイーク期間中のベイサイドエリアの想定入場者数は約40万人。
「開国博Y150」の事業費は120億円。ハードよりソフト面にコストをかけ、既存の施設や緑地を生かした環境配慮型のイベントを展開する。
ベイサイドエリアは、計7つの会場から構成。有料会場は、体験型展示「横浜ものがたり」、「ENEOS ナイトピクニック」(夜間のみ)、開国・開港メニューを提供するフードコート「黒船レストラン」、「ENEOS ラ・マシン」を展開する「Y150はじまりの森」。「未来シアター BATON」、「トゥモローパークステージ」、「アースバルーン HOME」(夜間のみ)を行う「Y150トゥモローパーク」と「NISSAN Y150ドリームフロント&スーパーハイビジョンシアター」の3カ所。
入場無料の周遊会場は、「象の鼻会場」、「大さん橋会場」、「山下公園会場」、「赤レンガ会場」(広場・1号館)の4カ所。
「Y150はじまりの森」で展開するフランス発のパフォーマンス劇団による「ENEOS ラ・マシン」では、高さ12メートルの巨大クモがスペクタクルを披露する。劇団初の試みとして、会期中は日本人スタッフのみで巨大なクモを操作するという。
23日の内覧会では、岩井俊二監督が初プロデュースするSFファンタジーアニメ「BATON」の試写や、スーパーハイビジョンシアターの映像投影、トゥモローパークステージでのステージイベントなどが行われた。
「開国博Y150」のテーマは「出航」。日本の開国・横浜の開港後、150年にわたり多様な文化を受け入れ、はぐくんできた横浜に育った、地球的課題に応える「7つの力のたね」(=市民力、共生力、共感力、想像力、想像力、交流力、横浜力)を、これからの150年に向け、新しい横浜から「出航」していくというコンセプト。