崎陽軒(横浜市西区高島2)は4月28日、横浜発祥の料理「牛鍋」をアレンジした横浜開港150周年記念特別弁当「横濱牛めし」を、開国博Y150の開催期間限定で販売する。
「横濱牛めし」は味噌仕立ての牛ロースのすき焼き煮と、椎茸・長葱・玉葱・たけのこを加えた中華風の牛そぼろに、付け合わせと香の物をあわせた弁当で、2008年10月に開発に着手し、約7カ月をかけて商品化したという。
開発した同社弁当事業部新製品開発室の香取久美さんは、牛鍋を弁当にしようとしたきっかけについて「記念すべき横浜開港150周年を祝うお弁当を開発したいと考え、開港によって生まれた横浜発祥の料理である牛鍋を題材にすることがふさわしいと思ったことです」と話している。
同社広報担当者は「『横濱牛めし』は、海外と日本の食文化を調和させてきた横浜ならではの味わいを、崎陽軒が冷めてもおいしく召し上がっていただけるお弁当に仕上げた逸品。この特別弁当により、横浜開港150周年を盛り上げていきたいと考えている」と話す。
販売店舗は崎陽軒本店ショップ、横浜駅中央店、横浜高島屋店、そごう横浜店、相鉄横浜駅店、横浜シァル店、横浜ザ・ダイヤモンド店、横浜相鉄ジョイナス店ほか。価格は1,050円。販売期間は4月28日から9月27日まで。
牛鍋は、1859年の横浜開港後、居留外国人によって牛肉食の文化が持ち込まれたことではじまり、その後、ぼたん鍋をヒントにした味噌仕立ての味付けが人気となり、文明開化の象徴的存在となった。牛肉を食べる習慣がなかった日本人にとって、庶民の味として食した初めての牛肉料理で「すき焼き」の元祖ともいわれている。