淡い新緑に彩られた三溪園(横浜市中区本牧三之谷)は4月29日より、初夏の夜の庭園散策を楽しむ「新緑の夕べ」を開催している。
「新緑の夕べ」は、同園初の試み。闇夜に映し出されるツツジやヤマブキ、シャガなど春の草花や竹林の新緑と歴史ある古建築の美しい景色をライトアップの下で楽しんでもらいたいと企画したもの。
ライトアップは、外苑・内苑の古建築、旧燈明寺三重塔、旧燈明寺本堂、旧矢箆原家住宅、旧東慶寺仏殿、鶴翔閣、藤棚、臨春閣、聴秋閣、御門などで行われる。通行箇所へは、園路灯や提灯などを設置する。
5月3日は、都筑民家園と三溪園のボランティアが連携した催し「はな茶会~新緑の三溪園で味わう、百花繚乱の茶~」を開催する。会場は、都筑民家園の茶席「蓮華院」、横浜市指定有形文化財の三溪園の茶席「白雲邸」。イベントでは、茶会のほか会場となる建物の解説ガイドをおこなう。参加費は500円(抹茶・菓子込み)。
また同園では、同時開催イベントとして「新緑の古建築公開(聴秋閣・春草廬)」(昼間のみ、4月25日~5月10日)、ガイドボランティアによる「植物めぐりガイドツアー」(昼間のみ、5月2日、3日、9日、10日)、企画展「三溪園の植物」展(4月25日~5月25日、記念館第3展示室、夜間も開館)、常設展「花の美術」展(4月25日~5月27日、記念館第1・2展示室 夜間も開館)を実施する。
三溪園の広報担当の吉川利一さんは「今まで春の桜、初夏の蛍、秋の十五夜と年3回夜間開園を実施していますが、昨年の紅葉とあわせて、今回の新緑の夕べは、はじめてのイベントです。さわやかな昼間の新緑の印象とはまた違った、夜の雰囲気もぜひお楽しみいただければ」と話している。
ライトアップは、日没から20時30分まで。開園時間は9時~21時(入場は20時30分まで)。16時30分以降の入園は大人(中学生以上)=300円、小学生無料。開催は5月10日まで。