旧東横線桜木町駅舎を利用したアートスペース「創造空間9001」(横浜市中区桜木町1、TEL 045-226-5511)で5月9日より、千代紙を使ったアート展「チヨガミックスの世界」が開催されている。
同展示では、高い吹き抜けを生かしたアートスペースに、3DCGアーティストの上畠益雄さんが、色鮮やかで繊細な日本的素材の「千代紙柄」を利用して、オブジェ・機動戦士「ガンダム」などの立体作品や平面作品を紹介している。
上畠さんは、江戸時代で途絶えてしまった日本の美術史の復活を目指し、デザインとアートが融合した作品をつくっているアーティスト。「チヨガミックス」は、150年前までの文化を現代にミックスすることで「この150年を消去してみた」作品で、タイトルの「チヨガミックス」には東洋的な世界観が込められているという。これまでに原宿ギャラリーで「超時空物体チヨガミックス」、ドイツ・ハーナウ市のヘッセン州立人形博物館で「Chiyogami-Computergraphik」などの個展を行っている。
会期中、上畠さんオリジナルのペーパークラフト「チヨガミッド」を作るワークショップを開催する。対象は中学生以上で定員10人、参加費1,000円(各日、13時、15時、17時より)。開催日は5月17日と31日。
展示の開催時間は10時~19時(18日は休館)。入場無料。開催は5月31日まで。
「創造空間9001」は、2004年1月の東横線桜木町駅閉鎖後、駅舎の施設を東京急行電鉄から横浜市が買い取り改修工事を行った後、2007年9月に、展示・イベントスペースとして開設。約170平方メートルの展示スペースは、アーティストやクリエーター、市民の作品発表や交流の場として活用されている。施設名は桜木町駅の最後の日、最終電車の車体番号が「9001」だったことにちなんで名付けられた。