大さん橋ホール(横浜市中区海岸通1)で6月2日から、横浜開港150周年を記念して、さまざまな地図を集めた「横濱地図博覧会2009 vol.1 伊能大図と今横浜」が開催される。
同展は、市民有志による横濱地図博覧会2009実行委員会が「開国博Y150」の市民参加企画「ベイサイド市民協催」の一環として行うもので、生活文化に深くかかわってきた地図を2つのゾーンに展示する。
「伊能忠敬 体感ゾーン」では、江戸時代に日本全国を歩いて測量した伊能忠敬による「伊能大図」を、35×60メートルの巨大なフロアマップに再現した「完全復元伊能大図」を展示する。当時の日本地図の上を歩きながら、間近で詳しく見ることができる。
「今横浜 展示ゾーン」では、住宅地図大手の「ゼンリン」の協力による、横浜中心部を500分の1にしたサイズ12×8メートルの住宅マップのフロア展示や、横浜市のリアル3Dマップを紹介する。また、横浜都心臨海部の回遊ルートマップ「たねまるマップ」、市内の商店街マップのほか、まちづくりや観光、防災などのテーマ別に、市民が集めた数百点の地図を紹介するほか、横浜市立大学後藤ゼミによる三次元GIS(地理情報システム)の研究発表なども行われる。
実行委員会代表の櫻井淳さんは「横浜の150年を振り返るにあたり、いつ誰がどのような視点で街をとらえてきたかを、地図から知るいい機会。地図作りの先陣を切った伊能忠敬の巨大な地図も見もの。秋の第2弾の企画もあり、現在参加・協力者を広く募集している。地図好きやまちづくりに関心のある有志による手作りの展覧会だが、ぜひ足を運んで欲しい」と話している。
開催は6月2日~6月5日、11時~20時。入場は無料(伊能大図はガイド付きで観覧料500円、小学生以下無料)。
横濱地図博覧会では、第2弾として赤レンガ倉庫で9月22日~25日に、「150年の地図ものがたり」と題して、横浜を形成してきた貴重な地図、ペリー艦隊来航当時の歴史を学ぶ地図のほか、さまざまな横浜の地図や絵はがきなどを展示する。