開港記念日の6月2日、横浜港のインナーハーバーで33艇のシーカヤックが参加し「横浜港シーカヤックパレード」が行なわれた。
パレードは、開港150年の節目をきっかけに都市圏海域でのシーカヤック利用を推進しようと、5月12日に設立された「横浜水辺のまちづくり協議会」が企画した。
横浜北仲通北地区の森ビル開発街区と日本丸パークの水際からスタートし、汽車道、万国橋、新港橋、大岡川、象の鼻パーク前などを海上パレード。開催中の「2009 横浜国際マリンエンターテイメントショー」にも水面から参加した。
協議会では、地域観光コンテンツとして、シーカヤックによる体験型エコツーリズムや、海洋環境教育の場づくりのほか、シーカヤックやエコツーリズムを通じて日本各地と連携し、地域振興のためのプラットホームづくりにも取り組んでいくという。シーカヤックの第一人者で海洋ジャーナリストの内田正洋さんが副会長を務め、みなとみらい水域で「シーカヤック教室」を行うNPO法人横浜シーフレンズがサポートメンバーとして加わっている。
同協議会会長で放送大学教授の来生新さんは「会の名称の通り、横浜という大きな港湾都市を陸側からでなく水辺からの視点で街を見て、よりよい街にしていきたい。水辺とまちづくりを結び付けたい。それにはシーカヤックのように水面スレスレの低い目線が大切」と話している。