横浜ガストロノミ協議会は6月7日と8日、三溪園(横浜市中区本牧三之谷58)を会場に、食の祭典「食遊会 in 横浜三溪園」を開催する。
同イベントは、横浜開港150周年と横浜・リヨン姉妹都市提携50周年を記念し、ガストロノミ協議会が3年前から進めてきた「食のまち横浜」をPRするプロジェクト。「横浜フランス月間2009」の一環として行われる。
三溪園内の藤棚、鶴翔閣、鶴翔閣エントランスの3会場で、食育事業の「こども料理講習会」、一般を対象にした「食の祭典」、同協議会メンバーによる「スペシャル料理講習会」、「横浜饗応の膳2009」を展開する。
6月7日は、藤棚会場に同協議会のパネル展示や企業ブースを設置し、横浜野菜の配布、アイスクリームの無料配布、ノンアルコール飲料試飲・配布を予定。鶴翔閣では「食遊会スペシャルパーティー~横浜饗応の膳レセプション~」と題し、饗応の膳のパネル展示やDVD放映、カクテルパーティー、リヨン料理、バンド演奏ほか、シェフ愛用の品や横浜ゆかりのものをそろえたチャリティーオークションを行う(会費4,000円)。また鶴翔閣エントランスでは、横浜発祥のカレーの振る舞い、フランス料理の歴史アニメーションを上映する。
6月8日に開催される「横浜饗応の膳2009」では、ペリー提督が来航した際に饗された「ペリー饗応の膳」をベースに、同協議会メンバーが「横浜スタイル」にアレンジして再現したメニューを提供する。ドリンクはプロのソムリエから、メーンディッシュにはリヨンを代表するシェフのピエール・オルシさんの料理を用意。参加人数は、全ての演出を含めた最高のもてなしを考慮し、30人限定にしたという(会費100,000円)。
横浜ガストロノミ協議会の委員長を務める、元町霧笛楼の総料理長・今平茂さんは「おかげさまで両日とも有料イベントは完売。祭典の構想は5年前から温めてきたもので、特に大切にしたことは2つ。姉妹都市リヨンとの結びつきも深い、絹貿易で財を成した横浜の歴史的資産である『三溪園』で開催するということ。そして、未来を担う子どもたちに何を伝えるかということ。ぜひ横浜ガストロノミ協議会メンバーによる3年間の集大成をご覧下さい」と話す。
横浜ガストロノミ協議会は、地元で活躍する和・洋・中のシェフやソムリエ、パティシエ、バーテンダーらで構成された横浜を愛する「食」人集団。2007年、横浜フランス月間「純フランス委員会」を継承し発足後、3年間にわたり食育、ボランティア、地域活性化活動を通して横浜の食文化の探究・発展のために活動を続けてきた。今回の祭典では、「横浜の食文化に何かを残したい」という思いのもと、次世代の育成・食育を目指した3年間の集大成を披露する。