横浜市と日産自動車は6月6日、横浜赤レンガ倉庫広場で開催された「エコカーワールド2009」で、9月より横浜市で開催するエコドライブエンターテイメント「E1グランプリ」の概要を発表した。
会場には「E1グランプリ」のブースが設けられ、エコドライブの簡易診断テストを受けることができる体験イベントを用意。横浜市の中田宏市長、斉藤鉄夫環境大臣も視察に訪れた。
両者は今年3月4日に、横浜市が進める「環境モデル都市」の実現に向けた共同計画「ヨコハマ モビリティ"プロジェクトZERO"」の内容について合意している。環境に配慮したエコドライブの普及や渋滞改善、CO2の削減を目指した施策を行うほか、環境にやさしい電気自動車(EV)の普及やEV関連の施設の整備を行っていく方針。
9月から始まる「E1グランプリ」も同プロジェクトの一環として行われるもので、エコドライブを競い合うエコエンターテインメントとして展開する。
横浜市民と横浜市で勤務する人が対象で、9月にオープンする同イベントの公式ホームページ上で自分の燃費をインプットすることで、自分がどれだけエコドライブできているかがランキングで表示され、燃費の履歴も確認することができる。
サイトではエコドライブのテクニックなどの情報も掲載する予定。ゆっくり発進することを心掛け、一定速度を保ち、エンジンブレーキを利用しアクセルを踏む時間を減らすなど、エコドライブを行うことで燃費を2割向上させることができるという。モータースポーツの最高峰であるF1ではスピードを競い合うが、「E1グランプリ」ではエコドライブを行うことで燃費を競い合う。
日産自動車の広報担当者は「もともとは社員がエコドライブを競う社内の取り組みとして行っていたが、参加者が増え盛り上がりを見せたので、一般の人にも参加していただこうと企画した。エコドライブは『ダイエット』と同じで競い合う人がいる方が張り合いが出て持続する。また、車の進化だけではなく、運転する人間自体が進化することでより良い車社会にすることができる。楽しみながら人間の進化を促すことができる取り組みとして『E1グランプリ』を推進していきたい」と話している。