横浜ガストロノミ協議会が三渓園で「横浜饗応の膳2009」

横浜ガストロノミ協議会による現代風「饗応の膳」

横浜ガストロノミ協議会による現代風「饗応の膳」

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 横浜ガストロノミ協議会は6月8日、ペリー提督らをもてなした本膳料理を現代版にアレンジした料理を楽しむイベント「横浜饗応の膳2009 ~ペリー饗応の膳から150年の創作膳~」を開催した。

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 イベントは、三渓園(中区本牧三之谷58)内の鶴翔閣で6月7日と8日に開かれた食の祭典「食遊会 in 横浜三溪園」の目玉イベントで、ペリー提督が来航した際に「ペリー饗応の膳」として、横浜の地で開港当時の日本の一流料理を振る舞ったことにヒントを得て、開港150周年を記念した現代風本膳料理を会費100,000円で、30人の参加者に提供した。

 同協議会は、地元を代表する和・洋・中の料理人やソムリエ、パティシエ、バーテンダーらで構成され、2007年の発足後、食育、ボランティア、地域活性化活動を通して横浜の食文化の探究・発展のために活動を続けてきた。

 同協議会の今平茂委員長は「ジャンルも店も違う料理人たちが、開港150周年の記念すべき年を祝い、何かを残そうという想いのもと集まった。饗応の膳は私たちの活動の集大成。それぞれに想い入れのある料理を堪能して頂きたい」と話す。

 料理は初献「和乃膳 初夏の振る舞い」、二献「洋乃膳 横浜スタイル今昔」、三献「中華の膳 温故知新」、本膳「和乃膳 横濱村もてなしの膳」、二の膳「洋乃膳 横濱にて浜を想うお膳」、特別膳「スペシャリテ」の六膳で構成。横浜野菜、やまゆりポークなど地元ゆかりの素材を多用し、開港当時の料理やシェフらの思い出深い料理法を用いた、今回限りの取り合わせ。

 メーンディッシュの特別膳は、フランスから招いたピエール・オルシさんによるリヨンの代表的な料理で、小鳩のパイ包み焼、ちりめんキャベツのフォアグラ蒸しを今回のために焼いた50枚限定の皿に盛り付け、食後にお土産として渡した。2009年は横浜とリヨンの友好姉妹都市50周年でもあり、同協議会ともつながりの強いオルシシェフが料理の締めを飾った。

 市指定有形文化財の同会場は火気使用が出来ないため、東京電力のIHクッキングヒーターを持ち込んで調理した。東京電力の生活グループマネージャーの橋本勝昌さんは「東京電力では、食を通じた横浜の活性化や教育に努めるガストロノミ協議会に共感し、2年前からイベントを共につくってきた。横浜が誇る歴史的資産である三渓園での開催は悲願でしたが、課題も多かった。クール、クリーン、コントロール(3C)のIHの魅力が存分に活かされたと思う。今後も協力をして横浜の食育などに努めていきたい」と話す。

 同協議会は、横浜市教育委員会、横浜市中央卸売市場の協力で、6月22日(10時~15時)に横浜市立戸部小学校で次世代の育成、食育を目指す料理教室を予定している。

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