横浜市開港記念会館(横浜市中区本町1)で6月27日、日米交流セミナー「ペリーは横浜に何をもたらしたか?」が開催される。
同セミナーは、日米関係の原点であるペリー提督の来航をふまえて、文化の接点である横浜が果たしてきた役割の重要性を見つめ直すもの。米軍根岸住宅や米国国務省日本語研修所があるなど、現在でもアメリカとの関わりが深い中区が、地域の中でのこれからの日米の交流について考えていく。
セミナーは2部構成で、1部は、日米関係の研究で知られる慶應義塾大学総合政策学部学部長の阿川尚之さんを講師に招き「150年の日米関係、横浜が果たしてきた役割について」というテーマで基調講演を行う。2部は、象の鼻地区整備にも参画した横浜市都市整備局の国吉直行さんのコーディネートでパネルディスカッションが行われる。パネラーは学者でエッセイストの阿川尚之さん、米海軍横須賀基地司令官のダニエル L. ウィード大佐、横浜市立大学学長の布施勉さん、米国国務省日本語研修所所長のダレル・ジェンクスさん。
主催する横浜市中区役所は、横浜開港150周年の2009年を「第2の開港~開港ルネッサンス」の年と位置付け、新たな文化や創造活動をさまざまな角度から発信する事業を行っている。これまでに、米海軍第7艦隊音楽隊や中区中・高校等が参加した「日本大通りパレード」、幕末から未来までの時代を「衣・食・遊」で体験できる「日本大通りタイムストリート」などを開催している。同セミナーは開港150周年記念の一環で行われる。
中区地域振興課の石田勝行さんは「中区民約15万人のうち、10人に1人は外国人です。昨年国際交流ラウンジをオープンするなど多文化共生推進に取り組んでいます。同セミナーの開催を通じて、国際交流活動を一層活発化していきたい」と話す。
開催時間は14時から16時。入場無料。申し込みはEメール、FAX、電話で。定員は先着400人。