パシフィコ横浜(横浜市西区みなとみらい1、TEL 045-221-2155)で6月17日より、測量・設計技術に関するシンポジウムや研究発表展示の複合イベント「地理空間情報フォーラム2009」が開催されている。
同イベントは、多様化する地理空間情報技術の産業利用例、新展開の発表などが一同に会するもので、最新の測量・計測システム、GISアプリケーション、衛星画像、gコンテンツなどの新技術展、製品紹介などと、シンポジウム、パネルディスカッションなどのイベントで構成される。18日は特別講演として、東京大学大学院教授の清水英範さんによる「東京の原景観を探る~現代に蘇る江戸絵図の世界」を開催する。
地理空間情報とは、地理、位置情報のことで、ある地点や区域の位置、位置関係を示すもので、測量、調査、設計、CAD、CALS、GIS、地図作成、建築コンサルタントなどの分野の基礎情報となる。カーナビゲーションやインターネットの普及で、どこでも誰でも利用できる地図に需要が集まる中、最新状況を企業、メーカー、大学など73団体の発表で知ることができる。横浜市道路局は、昔の道路と現在の様子を比較できるパネル展示などで出展する。横浜での開催は4回目、昨年の来場者は2万人に及び、今年は17,000人の集客を見込む。
同イベント事務局の山本博さんは「どの店のどの棚にどんな商品があるかまでが分かるような、精度の高いナビゲーションを実現するため、JAXAなどが計画している『準天頂衛星』など、皆さんの生活やビジネスに役立つ地理空間情報について詳しく知って頂く機会。現在は地図が紙からデータベースが当たり前になり、今まで考えられなかった新しいサービスを提供できる過渡期に立っています。リアルタイムで起こっているさまざまなビジネスアイデアを見にお越し下さい」と話す。
開場時間は10時~17時。会場はパシフィコ横浜展示ホールB、アネックスホールで、入場無料。19日まで。