アーティストやクリエーターらが入居する日本大通りの「ZAIM」(横浜市中区日本大通34)本館1階「ZAIMギャラリー」で、入居作家による作品展示が行われている。
創造拠点「ZAIM」を拠点に活動する立体造形作家のえりもさん
同展示会は、今年5月13日に新設されたZAIMギャラリーが行う企画の第3弾として、写真家の今井紀彰さんの展示を7月2日~12日、立体造形作家のえりもさんの展示を7月15日~26日の期間で開催するもの。
今井紀彰さんは、「土地の力」をテーマにした写真コラージュや、写真とコミュニケーションをテーマに大人や子供たちとの共同制作などに意欲的に取り組んでいる横浜在住の写真家。今回の展示では、数百枚の写真を組み合わせて大きな壁画を作成。自然風景や人物の写真をつなぎ合わせて、民族文化のイメージを表現している。今井紀彰さんは「たくさんの写真を組み合わせて雄大な表現をすることで、写真の持っている可能性を広げたいです」と話している。
15日からは、立体造形作家のえりもさんの展示を開催。えりもさんは、等身大の可動人形を使って新しい表現を展開し、マネキン制作会社と共同で「えりもマネキン」も制作中。今回の展示では、人形の姉妹を部屋で表現する「Sister’s are in the room」や、人形にきのこをコラージュした「きのこっ娘」などの作品を展示予定。えりもさんは「ZAIMという建物を生かしながら、自分が入居しているアトリエごと展示するような感覚で人形を表現したいです」と話している。
開催時間はいずれも10時~18時、入場料は無料。
「ZAIM」は1928年に建てられた歴史的建造物で、現在33組のアーティストやクリエーター、アートNPOなどの活動拠点として使われており、同ギャラリーは今年5月13日に新設。「横浜トリエンナーレ2005」のキュレーターや黄金町バザールのディレクターを務め現在ZAIMに入居している山野真悟さんをキュレーターに迎え、ZAIMに入居するアーティストやクリエーターとのコラボレーション企画を開催している。