横浜ランドマークタワー内の「横浜ロイヤルパークホテル」(横浜市西区みなとみらい2)は、フランス料理「名画でたどる美食の旅」フェアを開催している。
同フェアは、横浜美術館で開催中の「美をめぐる100年のドラマ フランス絵画の19世紀」展を記念して開催される、横浜ロイヤルパークホテルと同美術館のコラボレーション企画。期間中は、19世紀のフランスに生まれ、現代フランス料理の祖といわれる料理人オーギュスト・エスコフィエ(1846~1935)が編さんした、フランス料理のバイブルと称えられる料理書「ル・ギード・キュリネール」から選び出したメニューを、現代人にも食べやすいようにアレンジし、19世紀フランス珠玉の名画を残した画家達が生きた時代の料理文化を伝える。
レディースランチ「パリジェンヌ」は、オードヴル「フォワグラのテリーヌ」、牛肉・鶏肉・野菜を入れたコンソメスープ「プティット マルミット アンリ4世」、ミンチにした鮭を骨付き肉風に形を整えて焼いた魚料理「鮭のコートレット ポジャルスキー」、仔牛フィレ肉にスービーズソースをかけた肉料理「仔牛フィレ肉のポワレ プリンスオルロフ」、桃のシロップ煮にバニラアイスを添えたデザート「ピーチメルバ 桃のコンポート」。料金は3,675円。
フルコースディナー「現代風エスコフィエの晩餐」は、1903年イギリス国王がフランスを訪れた際、パリのエリゼ宮殿で開かれたフランス共和国大統領主催の晩餐会で用意された料理にアレンジを加えた内容。料金は15,750円。
1階ティーサロン「ブルーベル」は、古典的なフランス菓子4種とフルーツやサンドウィッチ、オードヴルなどが味わえるアフタヌーンティーセット、地下1階カフェレストラン「カフェ フローラ」では、フランス各地の料理が楽しめるカジュアルランチも。
レストラン「ル シエール」のシェフ・鈴木勇次さんは「19世紀がテーマのフランス料理という事で、今回は19~20世紀に活躍したオーギュスト・エスコフィエに挑戦。実際に調理するにあたり『ル・ギード・キュリネール』などエスコフィエの料理著書が現代の料理書と異なり、材料や調味料などの分量、焼く際の温度など詳細な記述が少ないため、現代に伝わるフランス料理に照らし合わせながら推測し、現代人の味覚に合うようにアレンジする部分で苦心しましたが、とても良い味に仕上がったと思います。ぜひ19世紀の名画鑑賞の後に、その余韻にひたりながら味わって欲しいです」と話す。
「ル シエール」は、地上268メートルの横浜ランドマークタワー68階にあるフレンチレストラン。店内は、ベネチアングラスのシャンデリアをはじめとする調度品が並ぶヨーロッパの古城をイメージした雰囲気。クラシックなフランス料理をベースに、現代風に仕上げた料理とワインが楽しめる。席数50席。営業時間は、ランチ=11時~14時30分(土日祝~15時)、ディナー=17時30分~21時30分。フェア開催は8月31日まで。