放送ライブラリー(横浜市中区日本大通11)は、マンガ家手塚治虫の生誕80周年を記念した企画展「ATOM展 ~アトム 世界、そして未来へ~」を開催している。
同展は、手塚治虫の生誕80周年と、10月10日より公開されるハリウッドCGアニメ映画「ATOM」の完成を記念した企画展。日本のマンガ・アニメから生まれたヒーローが世界に向かって新たな展開をしていくというコンセプトで、手塚治虫の代表作「鉄腕アトム」をテーマに展示を行っている。
「鉄腕アトム」は、21世紀の未来を舞台に、10万馬力のロボット少年「アトム」が活躍するSFヒーローマンガ。1952年4月から1968年3月にかけて「少年」(光文社)に連載され、1963年から1966年にかけてフジテレビ系で日本初の国産テレビアニメシリーズとしてアニメ化された。
同展では、各時代のアトムの姿を紹介するとともに、手塚治虫の直筆原稿、セル画、動画、キャラクター設定、美術設定、台本、映像などの貴重資料を数多く展示。また、アニメの仕組みがわかる「ソーマトロープ体験コーナー」や、「アフレコ体験コーナー」、「写真撮影コーナー」を設置し、参加型で展示を楽しむことができる。「手塚グッズ販売コーナー」では、アトムをはじめとした手塚治虫作品関連グッズの販売も行っている。
また、同展の開催に合わせて、放送ライブラリーの保存・公開番組「鉄腕アトム」の上映会を実施。テレビシリーズ「第1話 アトム誕生の巻」から「第193話 地球最大の冒険の巻(最終回)」までの全193話の中から、18作品を期間中に上映する。同ライブラリーでは、このほかにも「ジャングル大帝」「リボンの騎士」「ワンダースリー」など多くの手塚治虫アニメを視聴ブースで見ることができる。
放送ライブラリー企画部の峰野千秋さんは「映画『ATOM』の公開を機に、各時代のアトムからのメッセージを伝えています。約半世紀前の1952年に、今に通じるメッセージが託されている事に驚かされます。『ATOM』の最新情報はもちろん、各時代の貴重な資料も必見です。手塚治虫とアトムからのメッセージを感じ取り、私たちの現在、そして未来を考えて頂く機会になれば幸いです」と話している。
開催時間は10~17時。月曜休館(祝日の場合翌日)。ソーマトロープ体験コーナーは、水・土・日曜の13~15時(9月は土・日のみ)。開催は10月4日まで。