アーティストやクリエイターとの交流やスタジオ巡りなどを通して、横浜都心部エリアのさまざまな創造空間を体験する「関内外OPEN!」が、9月4日から開催される。
「関内外OPEN!」は、横浜都心部に事務所を置く、アーティスト、建築家、デザイナー、ディレクターなど、さまざまなジャンルの創造的な仕事の見本市。会期中は、アーティストたちが日頃活動している海沿いの倉庫、古いビル、下町の一軒家などのスタジオが期間限定で公開され、作品展示、ワークショップ、トークショー、ツアー、パーティーなど多彩なイベントが繰り広げられる。主催は「ヨコハマ・クリエイティブシティ・センター(YCC)」。
オープンスタジオは「民間」のスタジオ約40カ所が実施。「関内」エリアでは、本町ビルシゴカイ(シゴカイ住民会議)、本町実験ギャラリー、関内北原不動産ビル、北仲BRICK、万国橋SOKO(万国橋覧会協会)、馬車道大津ビル、松島ビル、横浜郵船ビル、海洋会館、徳永ビルほか。「関外」エリアは、野毛マリヤビル ホワイト、野毛Hana*Hana、よこはまばしアートピクニック TOCO、ヨコハマ・ホステル・ビレッジ、寿オルタナティブ・ネットワークなど。
イベントは、クリエイターやアート系企業が集まる活動拠点「万国橋SOKO」が、電動立ち乗り二輪車「セグウェイ体験試乗会」。野毛地区の文化拠点「野毛Hana*Hana」が、nn87*(エヌエヌハナハナ) webTVのスタジオ一般公開(生放送)。文化芸術活動で場づくりやネットワーキング活動を行う「寿オルタナティブ・ネットワーク」が、簡易宿所を改装したホステルの空間を活用したギャラリー展示など。そのほか、街歩きとスタジオ見学を楽しめるスタジオツアー「関内外あるき」も実施される。
4日には、本町ビルシゴカイで「関内外OPEN!オープニングパーティー」を開催。会費は1,000円で申込不要。
「関内外OPEN!」事務局の杉崎栄介さんは「アーティストやクリエイターは、あなたの街のすぐ近くに住んでいます。デザインや建築、アートは、とても生活に身近なものですので、この機会に新たな出会いが生まれることを期待しています」と話す。
総合インフォメーションはヨコハマ・クリエイティブシティ・センター(TEL 045-221-0325)。オープンスタジオは無料(イベントは一部有料)で、時間はスタジオ、イベントによる。開催は6日まで。
「関内外」とは、横浜の都心部エリア「関内」と「関外」を合わせた造語。開港当時、吉田橋に建てられた関所の内と外を表しており、新港、馬車道、北仲通、山下町、日本大通り、中華街、石川町、元町、野毛、吉田町、伊勢佐木町、黄金町、日ノ出町、大通り公園、寿町などの集合体を表す。「関内」エリアは、港町をイメージさせる歴史的な建物や倉庫などが残る土地。一方「関外」エリアは、古くからの住宅エリア、横浜の大衆文化を形成してきた土地で、関内エリアに比べ、戸建ての店舗・住居、アパートが多いのが特徴。