横浜市都市整備局都市デザイン室と「横浜歴史資産調査会(通称:ヨコハマヘリテイジ)」は9月27日、日本大通り周辺の歴史的建造物を公開するイベント「OPEN! HERITAGE in 日本大通り」を開催する。
イベントは、建物の所有者の協力を得て、通常公開されていなかった施設も含めて日本大通り周辺の歴史的建造物を紹介するもの。市の「歴史を生かしたまちづくり」事業の一環として、26日、27日に日本大通りで開催されている、市民参加型の音楽祭「ホッチポッチミュージックフェスティバル」とあわせ、日本大通りのにぎわいづくりを目指す。
公開する施設は、横浜開港50周年を記念して造られた国の重要文化財に指定されている「横浜市開港記念会館」(1917年建造)、旧イギリス総領事館「横浜開港資料館旧館」(1931年・市指定文化財)、現存する日本最古のプロテスタント教会「横浜海岸教会」(1933年・認定歴史的建造物)、旧横浜市外電話局「横浜都市発展記念館・横浜ユーラシア文化館」(1929年・認定歴史的建造物)、旧横浜商工奨励館「横浜情報文化センター」(1929年・認定歴史的建造物)、海岸通り沿いの「横浜海洋会館」(1929年)、旧関東財務局「ZAIM」(1928年)の7カ所。
公開時間13時~17時(施設により公開時間は異なる)。受付は12時からZAIM隣の横浜公園側で。参加費は資料代として300円(ヨコハマヘリテイジ会員は無料、当日入会受付あり)。
都市デザイン室の中野創室長は「日本大通りは横浜でももっとも歴史的な景観が残されている場所の一つ。横浜の歴史を体感していただくことを目的に今回のイベントを企画しました。特に今年の開港記念日に『象の鼻パーク』がオープンし、日本大通りからの展望もよくなりました。横浜海洋会館では、パイロットクラブのほか、象の鼻パークと日本大通りが一望できる屋上を特別公開するなど、貴重な体験ができると思います」と話す。
横浜歴史資産調査会は、歴史的建造物に関する専門家の任意団体であった「横浜市歴史的資産調査会」を、今年6月2日の開港記念日に法人化した一般社団法人。「歴史的な資産を大切にし、活用することによってまちの魅力を創っていく」という趣旨に賛同する専門家が集まり、歴史的資産の保全活用に関する調査研究、セミナーや見学会などの普及啓発を中心に活動を行っている。会長は関東学院大学教授の宮村忠教授。