乳がんの早期発見・早期治療の大切さを伝えるピンクリボン運動の一環として9月26日、日本大通りを中心に「ピンクリボンかながわ2009」のイベントが行われる。主催するのは神奈川県予防医学協会(横浜市中区日本大通58)ピンクリボンかながわ事務局。
日本大通りの創造拠点「ZAIM」の壁面には巨大なピンクのブラジャーが展示され、通行人の注目を集めている。作品は、横浜在住でZAIMにアトリエを置き活動するBIANCA(ビアンカ)さんによるもの。親族や親しい友人の乳がんを間近で経験したビアンカさんは「乳がんに負けることなく明るく生活しよう」という気持ちを作品に込めたという。展示は10月5日まで。
「ピンクリボン」は、乳がん撲滅を目指し、乳がんの早期発見・早期治療の大切さを伝えるシンボルマーク。ピンクリボンかながわの運動は今年で4年目で、横浜スタジアムでのピンクリボンキャンペーン、企業の健康診断、市民講演会での知識の普及啓発などに取り組んでいる。
松村ガーデンホール(日本大通ビル2階)では、乳がんを克服した元宝塚の東地美佳さんの歌とトークショー、乳がん体験者で「ピンクリボンかながわ」代表の野末悦子院長(コスモス女性クリニック)による乳がん講演会が行われる。
日本大通ビル横特設ステージでは、横浜ベイスターズの専属チアチーム「diana」によるダンスパフォーマンス、同球団マスコットキャラクターホッシーナの応援、ピンクリボンのマイクパフォーマンスが行われるほか、日本大通り周辺には、風船アーチ、リボンツリー・ライトアップ、キャンドルナイトなどの装飾が施される。
また、9月26日と27日の夜間には、初の試みとして、神奈川県庁本庁舎と横浜マリンタワーを同時にピンク色にライトアップする。
同協会の星貞裕さんと野口正枝さんは「ピンクリボンの運動を通して、神奈川県の乳がん患者の死亡率0を目指している。女性の20人に1人が乳がんになるといわれている。神奈川県の女性の乳がん死亡率は4位。早期発見で約90%の人が治癒する。月に一度のセルフチェックや、年に一回の検診が非常に大切。他人事だと思わないで、乳がんに関心を持って欲しい」と話している。