横浜市と日産自動車(横浜市西区高島1)は二酸化炭素(CO2)の削減を目指す「エコ運転」の本格的な普及を目指す活動「E1グランプリ」を開始した。
「E1グランプリ」は、エコドライブを競い合うエコエンターテインメントとして、満タン法や燃費計などを用いて誰もが参加できるWEBサイト「燃費競争」と、自治体、企業、運転教習所、日産ディーラーなどで実施される「エコ運転診断」の2つの活動で構成。
「燃費競争」では、横浜市民を中心に誰でも車両情報を登録することで参加でき、参加登録後は携帯電話やパソコンを利用して各自で燃費を申告すると、車種別・地域別のエコランキング、ガソリン代節約金額、CO2排出削減量などの情報を得ることができる。
「エコ運転診断」では、「発進」「巡航」「減速・停止」の3つのポイントからエコ運転度を測ることができるエコ運転診断システムを車に搭載し、その場でドライバーのエコ運転度を評価するもの。最高ランクとなる90点~100点を獲得すると、平均的ランクのドライバーより2割程度の燃費向上効果が得られることになるという。診断に使う燃費計の貸しだしも行う。
今後は、診断結果を元に、エコランキングも行うほか、ひとりひとりに改善アドバイスを行う「エコ運転講習会」を市内各地で開催。WEBサイト登録履歴やエコ運転体験の成績優秀者を対象に表彰式を行っていく予定。
横浜市と日産自動車は、今年3月4日に、横浜市が進める「環境モデル都市」の実現に向けた5カ年の共同計画「ヨコハマ モビリティ"プロジェクトZERO"」を合意しており、環境に配慮したエコドライブの普及や渋滞改善、CO2の削減を目指した施策を行うほか、電気自動車(EV)の普及やEV関連の施設の整備に取り組んでいる。
日産自動車広報部の長友陽介さんは「E1グランプリは、主に横浜市民を対象としたエコ運転の一層の普及啓発を目的とした取り組みです。より多くの方が本活動に参加し、エコ運転の意識が高まれば、温室効果ガスの削減に必ずやつながるでしょう。日産は今後も横浜市と共同で、持続可能なモビリティ社会の実現を目指してまいります」と話している。