横浜にぎわい座(横浜市中区野毛町3)で10月29日、野毛について語り合う「第6回 野毛浮世床(のげうきよどこ)」が開催される。
野毛浮世床は、2004年より神奈川県異業種グループ連絡会議(異グ連)が、神奈川産業振興センターの委託を受け、横浜・川崎・横須賀・小田原地域でそれぞれ隔月で開催している「開放型」の神奈川新産学交流サロン。「野毛」の地域活性化を目指し、地元住民や野毛の飲食店関係者がともに町の未来について飲み語る交流会で、前回は鯨についてのシンポジウムとくじら料理を楽しむラリーを行い盛り上がりを見せた。
今回のプログラムは3部構成で、第1部のテーマは「客の立場で野毛地域を考える」。まちづくりコンサルタントで横浜のイベント企画制作会社「ハッスル」の小嶋寛社長が講師を務め、同地域が行う誘致事業などの現状に触れながら、中華料理店「萬里」の福田豊店主と町づくりの本質についてディスカッションする。当日は、野毛の共同トイレの映像を流しながら「トイレがきれいだと人が集まる?」という問いかけをもとに、参加者とともに共同トイレの増設や改善管理について意見を交わす(15時~17時)。
小嶋さんは、学生の頃から横浜市のイベントや広報の仕事を始め、その後プロモーションを中心に全国の地域活性化に従事。イベント企画のほか、地方自治体や商店街などのプロモーション事業や商業活性化を中心にした活動を続けている。
第2部は、クラウンとしてイベントやフェスティバル、舞台などで活躍するふくろこうじさんが「劇場型大道芸」でパントマイムを披露(17時~17時45分)。第3部は、飲食店関係者と地元の人が語り合う「交流会」を実施する(18時~20時)。
異グ連の専務理事の芝忠さんは「野毛の魅力を一段と深め後世に伝えていくために、お店の人と利用者が一体となり語り合いましょう」と呼び掛ける。
会場は、横浜にぎわい座・地下2階小ホール「のげシャーレ」。開催時間は15時~20時(開場14時30分)。定員80人で会費2,000円。問い合わせは異グ連(TEL 045-633-5142)まで。
浮世床とは、庶民の交流サロンだった江戸時代の床屋のことで、落語の演目のひとつでもある。