劇団四季ミュージカル「キャッツ」のメンバーが10月28日、横浜市が推進するごみの削減計画「G30」の広報大使に任命された。
就任式は横浜市役所で行われ、林文子横浜市長からキャッツに出演する3人のメンバー(芝清道さん、秋夢子さん、阿久津陽一郎さん)にG30広報大使の任命証が交付された。「ヨコハマはG30」マスコットキャラクターの「へら星人ミーオ」も同席。G30は、横浜市の2010年のゴミ排出量を2001年に対し30%削減する「横浜G30プラン」の目標達成に向けた減量・リサイクル運動。
「G30」運動を普及啓発するにあたり、「キャッツ」の舞台が都会のゴミ捨て場という設定になっていることから、ゴミ捨て場に住んでいる「キャッツ」のネコたちが広報大使に抜擢された。今後横浜市はキャッツの応援を得て、G30の取り組みをさらに継続・発展させ、横浜市脱温暖化行動方針(CO-DO30)などの取り組みにつなげていく。
今回の任命にあたり林市長は「何より私がキャッツファンなので嬉しい。これからはキャッツのメンバーに大いに活躍してもらい、ネコも人間も安心して暮らせる住みやすい町を目指したい」。任期については「劇団四季にお任せするがロングランでお願いしたい」と語った。
グリドルボーン役を演じる秋さんは「キャッツの舞台としては劇場のゴミが減るのは困るが、町のゴミが減り住みやすくなるのは嬉しい」と喜びを表し、マンカストラップ役の芝さんは「ネコになる前は10年以上横浜市民でした。これからは広報大使として一日でも長く務められるよう頑張ります」と抱負を語った。
「G30広報大使」は、横浜市民、事業者にゴミの減量やリサイクルを身近なものとして捉えてもらうための普及啓発に協力することを役割としている。G30広報大使にはこれまで「モーニング娘。」、テニスプレーヤーの吉田友佳さん、クレイジーケンバンドの横山剣さんが就任している。
11月11日には、新設されるロングラン公演専用シアター「キヤノン・キャッツ・シアター」(みなとみらい21地区57街区)で、1983年の初演以来、全国8都市、延べ16公演地で上演されているミュージカル「キャッツ」が開幕する。