横浜に世界の多様な映像が集まる「ヨコハマ国際映像祭」が開幕

新港ピア会場の様子

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 世界の多様な映像作品を紹介する「ヨコハマ国際映像祭2009」が10月31日、横浜都心臨海部周辺の複数会場で開幕した。

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 同映像祭のテーマは「CREAM-Creativity for Arts and Media(芸術と記録メディアをめぐる創造性)」。映像が重要なコミュニケーション・メディアになる時代を想定し、多くの人が映像を利用して社会参加できる、多様な個人のあり方が反映される表現と記録について体験できるフェスティバルを目指す。期間中は18カ国より約90組のアーティストのさまざまな作品を披露する。

 メーン会場は、新港ピア(中区新港2)とBankART Studio NYK(中区海岸通3)。新港ピアでは、アーティストの八谷和彦さんらが新しい技術を使った作品、研究調査の記録映像を展示するほか、自分で映像を作るワークショップやフォーラムを実施。BankART Studio NYKでは、クリスチャン・マークレイさんをはじめとする国内外の先進的な映画監督やアーティストの作品を展示する。

 東京藝術大学大学院映像研究科の馬車道校舎(中区本町4)では、現代美術作家のピピロッティ・リストさんの初監督映画作品や、CREAMコンペティション応募・受賞作品、日本の若手監督作品特集、日本・中国・エジプト・韓国・イギリスなど国内外の作家・キュレーターによるセレクション・プログラムなど、全21プログラムを上映する。開催は11月の土曜・日曜・祝日の計11日間で、監督や出演者によるトークイベントも予定。

 また、野毛山動物園(西区老松町63)では、「SHIMURABROS.」さんら国内でユニークな活動を続けるアーティストの作品展示、黄金町バザール1の1スタジオ(中区黄金町1)では、マレーシアの作家クリス・チョン・チャン・フイさんと森永泰弘さんが黒澤明監督の「天国と地獄」をモチーフとした新作「HEAVENHELL」を制作・公開する。

 ヨコハマ国際映像祭2009の総合ディレクター住友文彦さんは、10月30日に行われた記者会見で「芸術表現だけではない、記録メディアとしての映像を楽しみ、また一般の方が映像に触れて使いこなせるようになっていくことが重要。そういった市民参加につなげ、持続可能な映像文化の創造が行えればよいと思います」と話した。

 入場料は一般1,300円、大学生・専門学生1,000円、高校生500円(当日券)。中学生以下無料。パスポート2,500円(期間中全会場共通)。開催時間は11時~19時(土曜・日曜・祝日は10時~19時)。問い合わせは横浜国際映像祭2009実行委員会事務局(TEL 045-212-5661)。同映像祭は11月29日まで。

 ヨコハマ国際映像祭2009は、横浜市の「クリエイティブシティ」「映像文化都市・横浜」の新たな取り組みとして現代美術、メディアアート、CG、アニメーション、映画、写真などさまざまな映像を対象にした国際的な映像の祭典。会期中は映像上映のほか、シンポジウムやワークショップ、市民・参加者・アーティストらの多様な交流イベントなどが行われる。動員目標は12万人。

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