横浜市は子どもを虐待から守る「児童虐待防止推進月間」に合わせ、11月1日より「STOP・こども虐待 よこはまキャンペーン2009」を実施している。
同キャンペーンは、「子ども虐待防止」の象徴として「オレンジリボン」を広める全国的な運動と連動し、「オレンジリボン・アートプロジェクト」、市内コンビニエンス・ストアでの連絡・相談体制の強化、こども虐待防止を訴えるリレーマラソンなどさまざまな運動を行う。主催は横浜市こども青少年局。
オレンジリボン・アートプロジェクトでは、日本大通りのクリエーターの拠点「ZAIM」(中区日本大通34)に入居する5組のアーティストが、オレンジリボンをモチーフとしたアート作品を展示する。作品は、ZAIM壁面に今井紀彰さんの大型コラージュ作品の展示や、播本和宜さんと望月俊孝さんの映像インスタレーション、横浜市庁舎内に竹本真紀さんと中野滋さんの作品が展示されるほか、ココフリ実行委員会がフリーペーパー「情報誌ver2.5」でキャンペーンに参加する。
市庁舎では、オレンジリボン、虐待防止パンフレットの配布や虐待防止パネルの展示をするほか、中区役所となか区民活動センターでは、職員と区民の有志によるオレンジリボンのアートワークで外壁を装飾する。展示期間は、横浜市庁舎1階市民広間が11月2日~20日、ZAIM外壁が11月1日~30日。
期間中、横浜市こども虐待防止シンボルキャラクターの「キャッピィ」とオレンジリボンでラッピングされた「オレンジリボン・ラッピングバス」が、メッセージと「よこはま子ども虐待ホットライン」の電話番号を掲示し、横浜駅、関内、みなとみらい周辺を走行する。
また、11月8日には、オレンジリボンをリレーの「たすき」にこども虐待防止を訴えるリレーマラソン「オレンジリボンたすきリレー」を開催。ルートは、湘南コース(9時 大磯発)と東京コース(9時30分 渋谷発)の2コース(各コース6区間)で、日本丸メモリアルパークがゴール(14時30分頃)。ゴール地点ではコンサートや大道芸イベントが行われる。
日産スタジアムでは、同キャンペーン・メッセンジャーに任命された横浜F・マリノスの松田直樹選手による応援メッセージが8日の試合前に上映される予定。
こども青少年局こども家庭課長の齋藤功さんは「子どもたちの声に耳をすませてください。つらい思いをしている親の声に耳を傾けてください。『あの子、虐待かな』と気になっている方、秘密を守りますので連絡を下さい。もしあなた自身が『虐待しているかも』と思ったら、悩ますぜひ連絡をください。つらい思いをしている子どもや親に支援の手を差しのべる第一歩、それは『あなたの声』から始まります」と呼び掛ける。
よこはまこども虐待ホットライン(24時間フリーダイヤル)は、はまっこ24じかん(TEL 0120-805-240)まで。