かながわ国際交流財団と日中友好会館は11月28日、食文化を通して「今の中国」に迫る文化講座「中国、変わる食文化~なぜ日本のラーメンは人気なのか?」を開催する。
同講座は、日中両国の食文化の代表である「麺」に注目し、日本のラーメンの中国進出の事例や中華街の中華料理の変遷を通して、中国における食文化の変容について「聞いて、見て、食べて」学ぶプログラムで、「第2回美食節 横濱中華街フードフェスティバル」(11月21日~12月6日)の一環。
講演は2部構成で、第1部はテーマ「日中飲食文化比較~中華街の視点から」のもと、横浜華僑総会名誉会長の曽徳深さんが、中国の食文化や中華街の中華料理の特徴について語る。第2部では、「味千拉麺」の取締役広報室長の重光悦枝さんが「中国生まれ、熊本育ち~中国に『輸出』される日本のラーメン」と題し、日本のラーメンが中国で受け入れられている現状について実体験を織り交ぜながら話す。
当日は講演の合間に永楽製麺所で実際に中国「麺」の製造過程を見学でき、昼食は「廣東飯店」で中国の南部地方本場の麺料理「伊府麺(イーフーメン)」を味わうことができる。
集合場所は山下町公園(中華街内関帝廟通り沿い)で会場は横浜華僑婦女会館(横浜市中区山下町134 山下町公園横)。開催時間は10時~14時30分。先着順で定員40人。参加費1,800円。
かながわ国際交流財団の今井淳雄さんは講座について「ラーメンという食文化と中華街の中華料理の変遷を通じて、日本と現代の中国の双方の文化について理解を深めていただきたい」と話している。
申し込みはかながわ国際交流財団・湘南国際村学術研究センター(TEL 046-855-1822)まで。