横浜国立大学大学院の建築都市スクール「Y-GSA(Yokohama Graduate School of Architecture)」は11月13日と20日、横浜情報文化センター6階情文ホール(横浜市中区日本大通11)で「横浜建築都市学」市民公開講座を開催する。
「横浜建築都市学」は、国内外の建築家をはじめ、さまざまな分野の専門家を講師に招いて行っているオムニバス講座。「建築講座」「都市講座」の2つのシリーズを年間8回ずつ計16回実施しており、そのうち各1回ずつを横浜市と協同で市民公開講座として開講。他大学の学生や横浜市民にも参加してもらい、一般社会の建築・都市への関心を高めていくことを狙いとしている。
13日は、建築講座「デザインの輪郭」と題し、Y-GSA教授の北山恒さんの司会のもと、家電・生活雑貨のブランド「±0」のプロダクトデザイナー深澤直人さんを講師に招き、デザインの持つ他者への伝達力について講義を行う。
20日は、都市講座「創発的なコミュニティ形成の可能性と課題」と題し、横浜市立大学国際総合科学部准教授の鈴木伸治さん司会のもと、講師に都市社会学者で東北大学大学院文学研究科教授の吉原直樹さん、対談者にY-GSA教授で校長の山本理顕さんを招き、都市づくりにおける組織連携のあり方についてレクチャーする。
Y-GSA事務局の田畑実希子さんは「建築と都市を合わせて研究することをテーマに、毎回さまざまな分野でご活躍されている方をゲストに開催しています。デザインと社会をつなぐ幅広い講座として、市民の方に都市建築について触れてもらう良い機会になればと思います」と話している。
開催時間は18時30分~20時30分(開場18時)。参加無料(当日先着順での入場、定員230人)。
「Y-GSA」は、横浜国立大学が2007年に横浜・馬車道地区に開設した、建築家育成のための「実践的な教育」を行う拠点。現役建築家の山本理顕さん、飯田善彦さん、北山恒さん、西沢立衛さんらを教授に、「スタジオ」と呼ぶ少人数制の実習・演習・研修教育により建築家を養成。「建築をつくることは未来をつくることである」をテーマに、横浜から建築・都市の課題を発信し、次世代の環境を包括的にデザインするスタジオ・プロジェクトに取り組んでいる。