山手のベーリック・ホールで「セント・ジョセフ フェスタ」

ベーリック・ホール外観

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 中区山手地区にある西洋館「ベーリック・ホール」(横浜市中区山手町72)で、11月21日よりベリック一族の歴史に触れる「セント・ジョセフ フェスタ2009 べーリック・ホール物語」が開催される。主催は横浜市緑の協会。

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 ベーリック・ホールは、J.H.モーガンの設計により1930年に建てられたイギリス人貿易商べリック氏の邸宅。1956年から2000年までセント・ジョセフ・インターナショナル・スクールの寄宿舎としても利用された。戦前の山手の個人邸としては最大規模で、横浜市認定歴史的建造物に認定されている。

 今回は「べーリック・ホール物語」と題して、明治元年、横浜とロンドンを貿易で結んだべリック家の軌跡をたどる。ベリック商会やセント・ジョセフ寄宿舎時代の貴重な資料を展示するほか、ベリック家子孫によるトークや演奏会をおこなう。

 21日には「スペシャルトーク & ミュージックセッション」を実施。オーストラリアから来日したべリック家の子孫が「べリック家一族の歩み」について、セント・ジョセフ寄宿舎(現ベーリック・ホール)に暮らしていた当時の学生たちがその頃の思い出を語る。司会を務めるのは卒業生のロバート・ハリスさん。演奏会はオカリナ演奏に「舞歌(Maika)」さん、ピアノ弾き語りに「区 愛美(Ku Aimi)」さんが登場する。参加費は2,000円(ライトフードとドリンク付、予約制)。18時開場、18時30分開演。問い合わせはベーリック・ホール(TEL 045-663-5685)まで。

 「べーリック・ホール物語」の展示は21日~23日。セント・ジョセフ学生有志による60年代を中心としたミュージックセッションは22日と23日(14時~16時)。いずれも無料。

 セント・ジョセフ フェスタ2009実行委員会の中西秀夫さんは「昔邸宅として利用されていた山手の西洋館には当時の面影が残っているが、残念なことにべリックファミリーが横浜を発った後、べーリック・ホールからは当時を記録するものが失われてしまった。今回は、セント・ジョセフの有志が世界中を探しまわり収集した当時の貴重な資料を初公開します。かつてどのような人がベーリック・ホールに住み、どのような生活を送っていたのか、少しでも感じていただけたら嬉しい」と話す。

 開催時間は9時30分~17時。開催は23日まで。

 セント・ジョセフ・カレッジは1901年、主にフランスから来日したマリア会の宣教師によって横浜市山手に誕生。カトリック校でありながら学生たちの宗教は多彩で、国籍も全盛期には50カ国を超え、共に学問やスポーツに励んでいた。校名は1984年にセント・ジョセフ・インターナショナル・スクールとなり、2000年、惜しまれつつその100年の歴史を閉じた。

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