日本メモリアルパーク内の「帆船日本丸」(横浜市西区みなとみらい2、TEL 045-221-0280)で11月28日と29日、帆(セイル)の取り外し作業をおこなう「アンベンディング・セイル」が開催される。
アンベンディング・セイルは船舶としての資格を維持する船体整備を行う為の準備作業で、畳1,245枚分に相当する29枚すべての帆をマスト、帆桁(ヤード)から取り外す。
当日は、最も高いところで海上から約40メートルあるヤードにボランティアスタッフが登り、手作業で帆を取り外す。作業は11時~16時頃(悪天候の場合は12月5日、6日に順延)。アンベンディング・セイル実施の2日間、帆船日本丸は臨時休館。
また、帆船日本丸・横浜みなと博物館ミュージアムショップは、2010年度の帆船日本丸「総帆展帆(そうはんてんぱん)」のスケジュールが記載されたポスタータイプのカレンダー「2010年帆船日本丸・横浜みなと博物館カレンダー」を販売している。価格はA1サイズで420円。
帆船日本丸記念財団・JTB共同事業体広報担当の佐野裕美さんは「帆船日本丸は冬季に集中した船体整備を実施しています。アンベンディング・セイルの当日、隣接する横浜みなと博物館は通常通り開館し、29日まで特別展『錦絵・古写真に見る 幕末・明治の横浜港のにぎわい展』を開催しておりますのでこの機会にぜひお立ち寄り下さい」と話す。
アンベンディング・セイル期間中の横浜みなと博物館常設展は、大人400円、小・中学生・65歳以上200円、小学生未満無料(毎週土曜日は、小・中・高校生は学生証掲示で入館無料)。開館時間は10時~17時(最終入館16時30分)、月曜休。
帆船日本丸は全長97メートル、定員138人の元練習帆船で、みなとみらい地区入り口の旧横浜船渠第1号ドッグに係留されている。1985年の開館より現状保存をしながら往時の活動を解説してきた。横浜みなと博物館は今年4月24日、「歴史と暮らしのなかの横浜港」をテーマにリニューアルオープンし、横浜マリタイムミュージアムを「横浜みなと博物館」に名称を変更。館内には操船シミュレーターや大さん橋を約100年間支えたスクリューパイルの展示などを設ける。