日本のお正月文化を子どもたちに伝承する「お正月ニッポンプロジェクト」は11月25日、横浜市青少年交流センター(横浜市西区老松町25)で、10~20代の「ギャルママ」を対象に「簡単おせちづくり」イベントを実施した。
同プロジェクトは、日本の正月文化への理解を深めることを目的に、「日本人のしきたり」(青春出版社)の著者で民族学の専門家・飯倉晴武さんらが発起人となり今年10月に始めた、小さな子どもを持つ10~20代の母親を主な対象とする活動。
「簡単おせちづくり」には9組の親子が参加。プロジェクトの説明後、年神様のアニメーション「としがみさまをおうちによぼう大作戦!」を上映し、母親と子どもによるおせち作りと試食会がおこなわれた。
おせち作りでは、料理研究家の今泉久美さんの指導のもと、かまぼこの飾り切りで作った「うさぎ」や「ちょうちょ」などのおせち料理5品を、約11センチ四方の重箱に親子で詰めた。
イベントに参加したギャルママサークル「Brilliant LaB」代表のAKIさんは「このプロジェクトに出会ったことで、子どもが今まで知らなかった『伊達巻』というおせちならではの名前を自然に口にし、『ママといっしょにまたやりたい』と喜んでくれた。自分自身も学びながらお正月のしきたりや意味を娘に伝えてゆきたい」と語った。
今泉さんは「今年はお弁当がとても流行しましたが、モノを詰める延長線上としてお重に彩りよく詰める『おせち作り』はとても楽しい企画。ふだん生活の中で何気なく行っていることの意味を知ることで新しい発見があると思います。『おせち作り』では素敵なプレゼントもご用意していますので、ぜひお子様といっしょにご参加ください」と話す。
「親子向けおせち作り」イベントは今後、11月27日(東京ウィメンズプラザ)と12月10日(平沼記念レストハウス3号室)にも開催される。