横浜・山手で12月1日より冬の風物詩「山手西洋館 世界のクリスマス2009」が開催されている。
同イベントは、山手地区に残るかつて外国人住宅として使われていた西洋館7館、山手68番館、クロス・パティオで、世界各国のクリスマスをテーマにした装飾とイルミネーションを紹介するもの。今年で10回目を迎える。昨年の延べ入館者数は約17万6,800人。主催は横浜市緑の協会。
各館のテーマ国は、横浜市イギリス館「イギリス」、山手111 番館「ポルトガル」、山手234番館「コスタリカ」、エリスマン邸「フランス」、ベーリック・ホール「イギリス」、ブラフ18番館「イタリア」、外交官の家「ノルウェー」、山手68番館「アメリカ」、クロス・パティオ「デンマーク」。いずれも入館無料。
山手111 番館では「海から始まる煌きのクリスマス」をテーマに、ポルトガルの歴史を伝える美しいタイル画アズレージョで装飾。外交官の家はテーマ「森と氷のバラード ~遥かなるオーロラに想いを寄せて~」で自然と共生するノルウェーのクリスマス。ベーリック・ホールはイギリス人貿易商ベリックが家族と過ごしたクリスマスをイメージした「ベリック邸のクリスマス」を演出する。
会期中は「山手西洋館 光のファンタジー」と題し各館にイルミネーションを施すほか、ワインセミナーやコンサート、リース作りなどクリスマス関連イベントを実施。11日は山手111番館で講演「南蛮菓子と偉人+和菓子を紅茶で」。13日は山手234番館で「おはなしプレゼント~もうすぐクリスマス」。23日はエリスマン邸で水岡のぶゆきグループの「野外コンサート」、山手234番館で「蓄音器コンサート」。24日はイギリス館で弦楽四重奏「クリスマス コンサート」など多彩な催しをおこなう。
22日と23日は、山手イタリア山庭園の並木・水路に2,000本のキャンドルをともす「キャンドル・カフェ」を開催。開催時間は日没~19時。
横浜市緑の協会、総務課広報係の三谷美砂子さんは「今年も初日から多くのお客様でにぎわっております。イタリア山庭園では『キャンドル・カフェ』で昨年好評だったホットワイン、ホットレモネードの販売を行い、山手234番館ではテーマ国にちなみ、24と25日にコスタリカコーヒーのサービスも。ぜひ各館ごとの個性の違いをお楽しみください」と話す。
開館時間は9時30分~17時(12月19日~23日は19時まで)。各館のライトアップは日没~22時。期間中休館日なし。12月25日まで。