パシフィコ横浜(横浜市西区みなとみらい1)で12月16日から、CGとインタラクティブ技術の国際会議・展示会「SIGGRAPH(シーグラフ)ASIA 2009」が開催される。
同イベントは、1974年から毎年夏にアメリカ国内各都市で開催されている世界最大のコンピューターグラフィック(CG)とインタラクティブ技術の国際会議・展示会「SIGGRAPH」のアジア大会で、2008年にはシンガポールで第1回大会が行われた。会場では、コンピューターアニメーションフェスティバルやアートギャラリー、セミナー、展示会、論文発表などが実施され、CGとインタラクティブ技術のクリエイター、技術者、研究者の交流の場となっている。
アジアで2回目の開催となる今回は、世界31カ国の最新のCGやインタラクティブ技術による作品の展示のほか、NVIDIA社特別研究員のデイビッド・カークさん、東京大学大学院情報学環教授の暦本純一さんら国内外の著名な研究者が基調講演や発表を行うカンファレンスプログラムも行われる。
また、日本で初めての開催となることから、「SIGGRAPH」のさまざまなプログラムに加えてロボット、コンピュータゲームなど日本が世界にリードする分野の発表や展示も実施。カンファレンスプログラムも通常は英語で行うものを日英2カ国語で多数試みる。
「SIGGRAPH ASIA 2009」実行委員長の稲蔭正彦さんは「20数年SIGGRAPHとはお付き合いがありますが、アジアにもってくるなら日本でやりたいとアメリカの人たちに訴えて、なんとか横浜で開催することができました。ぜひみなさんお越しください」と話している。
カンファレンスは12月16日~19日、展示会は12月17日~19日。開催時間は各プログラムにより異なる。問い合わせは「SIGGRAPH ASIA 2009」公式サイトまで。
「SIGGRAPH」はアメリカコンピュータ学会の分科会「ACM SIGGRAPH」が主催。研究者により最新のCG論文が発表されるほか、「コンピュータアニメーションフェスティバル」や「アートギャラリー」、CG関連企業の最新機器の「展示会」などが開催され、世界中から2万~3万人の研究者・企業などの関係者が参加する。
「SIGGRAPH ASIA」は近年アジアでのデジタルメディア市場の急成長と「SIGGRAPH」へのアジア各国からの論文投稿数が増えてきたことなどから2006年にアジアでの開催が協議され、2007年にサンディエゴで行われた「SIGGRAPH」で正式に開催が発表された。