日本郵船(東京都千代田区)は、2010年4月25日に80年を迎える「日本郵船氷川丸生誕80周年」記念イベントのシンボルキャラクターの名前を募集している。
シンボルキャラクターは、同社がデザイナーに船とキャプテンをモチーフに依頼したもので、氷川丸のマストに船長が登る様子が描かれたデザイン。船長の指先前方には、海、陸、空をつないで未来に明るく歩んでいこうという同社の思いが込められているという。同船のシンボルキャラクター名の募集は初の試みとなる。
応募方法は官製はがき送付、宛先は日本郵船氷川丸「新キャラクターネーミング」事務局(横浜市中区山下町山下公園地先)。名称発表は2010年1月14日、日本郵船歴史博物館・日本郵船氷川丸ホームページより。採用者には小西製作所のモデルシップ「貨客船氷川丸1/500」(通常販売55,000円)が贈呈される。
日本郵船歴史博物館、氷川丸広報担当の中香織さんは「採用されたキャラクター名は1年間利用され、来年1月には氷川丸生誕80周年を記念した楽しいイベントを予定しています。素敵な名前の応募をお待ちしています」と話す。
問い合わせは日本郵船歴史博物館(TEL 045-211-1923)まで。12月21日締切(当日消印有効)。
氷川丸は1930年、三菱横浜造船所で貨客船として誕生。戦前、戦後を通じ、北太平洋を238回横断し延べ約25,000人の乗客を運んだ。1960年に現役生活を終え「横浜港開港100周年記念事業」の一環として1961年、山下公園に係留された。その後、2006年12月25日に一般公開を終了した横浜市指定文化財である氷川丸を、日本郵船が「歴史の生き証人でもある氷川丸を少しでも長く保存していくことが社会的使命」とし、2007年3月に譲り受けた。約8カ月間にわたる船体の修繕、内装の修復、桟橋の補修工事を経て、2008年4月25日に施設名称を「日本郵船氷川丸」と改め一般公開を開始した。