神奈川県民ホールギャラリー、若手作家による「日常 場違い」

作品「沈黙 語り得て/語りえぬ」より(藤堂良門さん)

作品「沈黙 語り得て/語りえぬ」より(藤堂良門さん)

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 神奈川県民ホールギャラリー(横浜市中区山下町3)で、神奈川県民ホール開館35周年記念展「日常 場違い」が開催されている。

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 同展は、国内外(日本、オランダ、ドイツ)で活躍する6人の若手作家による「日常」という身近な素材をテーマやモチーフにした展覧会。約1,300平方メートルの会場に、アーティストがそれぞれの視点で現代と「日常」を先鋭に捉えた「場違い」な新作インスタレーションを展示する。

 出品作家は、雨宮庸介さん、泉太郎さん、木村太陽さん、久保田弘成さん、佐藤恵子さん、藤堂良門さん。

 作品は日本初出品を含む、ダンボールによる立体作品「巣穴/Der Bau」(木村太陽さん)、映像インスタレーション「メールの返信」(泉太郎さん)、オブジェと映像によるインスタレーション「わたしたち」(雨宮庸介さん)、石とガラスで制作された彫刻及びレンガとガラスの柱によるインスタレーション「沈黙 語り得て/語りえぬ」(藤堂良門さん)、ドイツの小型乗用車トラバントを回転させた立体作品「Berlin Hitoritabi」(久保田弘成さん)、ガラス・食器・廃材・土などによるインスタレーション「変容」(佐藤恵子さん)など。

 藤堂さんは作品について「人類の歴史を刻んだレンガや石にガラスを挟みこみ、過去の事実と現在を封じ込めました。レンガは関東大震災時のもので、挟まれたガラスは歴史を伝える『窓』のような存在。その場所にありえないものを、さもあったかのように設置することで日常と非日常を表現しています」と話す。

 入場料は一般=700円、学生・65 歳以上=500円、高校生以下無料。1月23日まで。

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